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余暇と休暇
2008年04月29日(火)
あたしの生まれ育ちは東京の裏町の町工場とか零細印刷屋がうちならび、路地で子どもらが走り回ってるようなところだったので、余暇の使い方がわからない‥‥というのは、友人たちを見ていて感じたことだ。ヨーロッパの中流階級で育った友人や金のあるアメリカの家庭で育った友人たちは、じつにのんびりと時間を過ごしているようにみえる。生活がどんなにせっぱつまっていても(40代50代の女なんてみんなせっぱつまってるし)優雅にカフェで時をすごし、ビーチを歩く。あたしは、一時間や二時間、喫茶店で友人とおしゃべりというのは、たまにならできるし(あたしにとってそれは編集者とのうちあわせで、身に染みついた行動だからだ)ディナー饗してともに夜をすごすことなら気楽にできる(それは家族のためにいつもやってることだからだ)。でもそれ以上のことはどうもできないのである。貧乏くさ。 休暇の日々もなかなか遊べない。むりやり自分を追い立てて、「バケーションにいかなきゃ」と旅館やホテルの予約をして、子どもを連れて旅に出る(ほんの2、3日)と、なんとか過ごせる。それにはスゴイ努力がいるのである。というわけで今年も夏休みの予定がなんにも立ってない。
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