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シベリヤ
2008年02月28日(木)
シベリヤとかいた方がシベリアよりシベリアらしい。とにかくH田のおくってくれたシベリヤが甘食とともにやってきたので、ぎょっとして(大量にあった)、ひとつ食べて、くそ甘さに感動しつつ、近代文学館の「シベリヤ友の会」K下さんに持って行った。むかしのシベリヤより、ようかん部分がぶ厚く、かすてら部分が、なんというか、微妙に繊細。甘食はむかしもこんなふうであった。今たべた方が、食べ方をしってるのでおいしく思えた。むかしはきらいだった。ぽそぽそしていて。今もぽそぽそしているが、スコーンに似た感じなのである。ぽそぽそしたものを食べ慣れてしまったのである。ぽそぽそしたものには、無条件の違和感を覚えるはずの照葉樹林文化出身者なのに、なんとしたことか。 S匠から「倣古抄」がとどいた。出たときにももちろんいただいたけど、今すごく読みたくなって探している、カリフォルニアにもっていっちゃったのかもといったら、S匠が、ありがたくも、おくってくださった。。。。ううう、持つべきものはS匠。「鷹の井」も「梅の木」もおもしろかったが、ここにはいっている「九十九がみ」、すごくおもしろい。漫画のように(ほめことば)おもしろい。 倣古抄(平成十三年刊)には、今まで待っていてもらった感じ、やっとおもしろいおもしろいと心から言えるように、あたしが追いついてきた感じ。すごさがわかってきた感じ。飛行機の中で読みふけった「火の山 山猿記」にも、飛行機をおりてから読んだ諸星大二郎にも、世阿弥にも、三島の卒塔婆小町にも、待っててもらった感じ。世阿弥なんて何百年もひっそり待っててもらった感じ。 父のところから帰ってくると、全身がタバコ臭くなってて咳がとまらない。
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