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日没
2014年09月11日(木)
スーパー月の日に、残念ながら月は見逃したが、日没の頃ニコを連れて散歩に出て、ぼんやり歩いていたら、空は青黒というか、青空から光が消えたような色になっていて、西のほうがなんとなくまだ明るかった。晴天だったから、雲ひとつない青黒い空であった。ところがふと、東を見ると、地平線の近くにある(といっても家々で遮られていたが)積乱雲めいた雲が、朱色がかったピンクに染まっていたのである。まるで雲だけを着色したようであった。あわてて西の空を見ると、日は沈んで、日没直前の明るさや騒々しさがすっかり静まった空である。いったい光がどこをどうやって屈折して東の空の低いところにある雲にとどくのか、それからずっと考えている。今日は、もっと見晴らしのいい公園の駐車場(ノミ禍対策で、この頃はアスファルトのところばかり歩いている)に行ったら運良く日没が見られた。沈む日が、ほんの少しばかり残って、水平線にひっかかって、少しぷるぷるしてすっと消えて無くなった。まるで人の死ぬときのような沈み方だった。人の死というものが毎日の日没のようなのかもしれないなあとも考えた。
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