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伊藤製作所「豆畑支所」
   
 

この頃の漫画

2013年12月28日(土)

カノコたちが帰って、今年の祝祭週間もほぼ鎮圧したかんじ、あとは大晦日のパーティー当番(例年だ)なので、ちょっと食べ物と飲み物用意するだけ。
きのうおとといと漫画をよみまくっているのは、ネット書店で、小学館系の漫画のただ読みができるからだ。それで「ウシジマくん」を3巻、「医龍」を3巻、「岳」を3巻、読んでしまった。あと、月刊スピリッツ(ここに「シュトヘル」がのっている)を数冊と、信長のお小姓にタイムスリップする女子高生の話、20歳まで生きられない男の子と幼なじみの女の子の恋愛話、いきなり子どもを預けられたキャリアウーマンの話、何か他にもいっぱい。月刊スピリッツ(と思うが雑誌名に確証がない)はこないだからときどき読んでいて、お、これは! と思うような新しい表現の漫画に再々出会う。数か月前に読んだ、偽札を作るお姫さまともうひとりの偽札作りの話はとてもよかったので、漫画友達に知らせたほどだ。岡田史子の再来!と思えるような漫画にも出会ったが、今、そっくりそのまま再来することに意味があるかどうかはわからない。ただ、だいたいの漫画は、やはり、わかっていることをわかっている範囲で語るという括りに括られてしまっている。しかしその括りを外せば、たぶん漫画というジャンル枠からは逸脱し、安心して読めなくなるというもともとの性格があるので、なやましいところだ。「ウシジマくん」はおもしろい。前からちょくちょく買っている。でも最初のほうは2巻しか持ってなかったのである。ウシジマくん(ないしは高田やマサル)が成長するかどうか。「ナニワ金融道」のおもしろさは各挿話、各キャラにもあったが、灰原が成長するbildungsroman的なところにもあったものだ。その要素がないと金太郎飴になる。いや、水戸黄門的なものを目指しているのかもしれないからこれでいいのかも。「医龍」も「岳」も読み応えあった。「岳」はヒューマンドラマ漫画か(よくある、そして鼻につく、わかっていることをわかっている範囲で感動的にという)と思っていたら、わからないことも豪気に投げ出してあって小気味良かった。「医龍」は、こないだ「ブラックジャックによろしく」がやっぱりただだったのでぜんぶ読み、ついでに新のほうも(これはたしか買ったような気がする)最後まで読みとおしたばかりで、なんだか大学病院づいているのであった。これまで読んできたほかの医療漫画では医者は男で女は看護師だ。なんだかおかしいと思っていたら「医龍」にはちゃんと女がまともな医者役で出てきた。ハイヒールはいてスーツ着ておっぱいでかくて美人というところに限界あり。なんてことを書いてないで仕事仕事。年明けに「お年玉」で、と催促しながらOさんが説経節を待っている。でも漫画読んでてぜんぜんはかどっていない。これは平凡社のウエブ平凡にて好評連載中。http://webheibon.jp/sekkyoubushi/

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