中沢けい公式サイト 豆畑の友
ホーム プロフィール・著作リスト 中沢けいへの100の質問 中沢けいコラム「豆の葉」 お問い合わせ
伊藤製作所「豆畑支所」
   
 

2日め

2013年12月01日(日)

時差ぼけでとんでもない時間に起きていたので明け方(といっても時間的に明け方なだけで、まっくら)寝たら、起きたのは14時半だった。びっくりした。カリフォルニアの家ではさすがに犬どもが黙っていない時間だ。夜はIさんSさん宅にいって、MさんIさん夫婦と。長居して申し訳なかった。子牛の胸腺スープはほんとにおいしかった。南ドイツの料理は、なんでもない日常性の中に横溢する滋養みたいな味がした。帰ってきて2時すぎまで起きて、それから寝て、4時半に起きて今に至る、と。そろそろ寝ないと。今日は日没頃に町中まで出かけていってBさんに会う予定だが、まず地下鉄の乗り方を習得しないと行かれないので、さっきネットで予習していた。一昨日はズンバにいくのに、乗り方がわからないからめんどくさくて一駅歩いてしまった。車も携帯もない生活。これでネットもなけりゃどんなにいいか。
借りた家は半地下で、かなりゆったりした空間にベッドとソファのある部屋、それに快適な台所と広いバスルームがついている。台所には食卓があり、椅子が四脚。居間寝室には手頃な机がないので、自然とあたしは台所で暮らしている。女中みたい。寝るときだけ主部屋に行く。この家には床暖房が通っていると大家さんがいってたが、床はタイルでつめたい。おととい、きのうは、寒くていっぱい着込んで暮らしていた。靴下も二枚ばきだ。ラジエイタがあるからつけようとしたが働かない。でも今日になったら、とても暖かいのに気がついた。Iさんちがそうなように、家の中が暖かい。だから外に出ても、たいして寒さを感じない。寒いばかりの冬のカリフォルニアの家や熊本の家とはずいぶん違う。外を歩くと白玉のようなシンフォリカルポスの実がやたらと目につく。ホラホラ、これがぼくの実だ、みたいに、白い実だけ残っている。

↓前の日記 / 次の日記↑

   
談話室 リンク集「豆の茎」 メルマガ「豆蔵通信」 サイトマップ