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伊藤製作所「豆畑支所」
   
 

「ウマし」のつづき

2013年08月21日(水)

こないだから、インスタント焼きそばをすごく食べたくなっておる。とうとう昨日、作って食べた。子どもの頃から食べ慣れた味だから食べたくなるのか。インスタントラーメンには何の執着もないのに、インスタント焼きそばにはときどきふと郷愁が湧き起こる。ふつうの焼きそばやチルドの焼きそばにはぜんぜん湧き起こらない。で、この年になり、いろいろ料理の経験をつむと(E元ほどじゃないが、けっこう料理上手なのである)うまく、じつにうまくインスタント焼きそばが作れるようになったものだ。われながら感心した。以前も、何回かつづけて作ったとき、いろいろ工夫した(「閉経記」参照のこと)。あのときは家族に(トメですが)食べさせるために肉やキャベツを入れた。しかしあたしが高校生の頃から食べてきたのは、ただ麺と卵だけの適当バージョン。あたし以外の人には食べられたものじゃないという、ぐちゃぐちゃしたシロモノだった。それこそが懐かしい。それをいかに美味しく作るか。昨日はほんとに美味しくできたのだ。ヒケツは言わない。
夜はトメがいなかったので、コレ幸いとうなぎだった(もちろん中国産のあまったるい汁にまみれたパック入りのやつ、こないだニジヤで安売りだった)。つれあいと二人なので半分ずつ食べられる。最近の研究課題は、これをいかにして、宮川風に作り上げるかである。いろいろと研究の結果、宮川のうなぎが好きらしいということがわかったのだ。で、タレを自分でつくり、オーブンで焼いたり、フライパンで蒸し煮したりした。前回も「エンシニタス宮川」だったが、今回もまさしく「エンシニタス宮川」だった。タレにめんつゆ使ったので(かなりいい加減だということがこれでわかるであろう)少し甘かった。まだ改良の余地はいっぱいある。あと、山椒の気が抜けていたのが残念だったが、いかんともし難い。しょっちゅううなぎが食べられれば、しょっちゅう買い換えられるが、そうでもない。

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