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4匹の犬
2012年09月04日(火)
カノコのとこの犬Pが来ていた(もちろんカノコたちも来ていたのである)。それで家の中に、タケとニコとルイとPがいた。タケはさいしょ気がつかなかったが、やがて気がついて、がうがうと威嚇しまくってPをびびらせた。しかし体の自由がきかないのでPは無事だ。ルイはまったく興味をしめさなかった。やはりあの狭いマンションの一室で、ずっと介護犬をやっていた過去が、トラウマになってるものと見える。ニコは最初動揺しておったが、やがて慣れて、すぐ近くで寝たりもした。Pもそれが平気であった。この2匹はいい性格、というより、2匹とも「オメガ犬」(群れの最下位犬)であるらしい。タケはやたらに元気になった。用もないのに居間に出てきて(いつもはあたしの部屋でぐったりと寝ている)、Pを威嚇し、ルイを威嚇し、台所にもちょくちょくやってきて、他の犬たちに立ち交じってあたしからおいしいものをもらったりもした。そういうときには必ずタケを立ててやるのである。今のところの順位は、あたしの中では「タケ、ニコ、ルイ、(お客の)P」であるが、現実には「タケ、ルイ、ニコ、P」である。 タケはアルファとしてがんばるあまりに、散歩に、みんなといっしょにはりきって出かけ、いつもより遠くまでしゃっきり歩いた。他の犬の手前、ハーネスは恥ずかしいだろうと思ってつけなかったが平気で歩けた。他の犬たちより先を歩きたがり、実際に歩き、ほかの犬たちがぐずぐずしていると、立ち止まって、何してんのよ、まったくといわんばかりに振り返っておった。老いたりといえどもアルファ犬はすごい。 ルイは、ボールを必死においかけるニコを見て、とつぜん「わん」といい、ニコからボールを取り上げて、自分が追いかけた。オレは犬だった、介護ヘルパーの資格はほんとは持ってなかったのだということを思い出したらしい。そういえば数年前には熊本で、散歩のときにいつもボールを持って行った。あの日々のルイはそれを追いかけた。いつのまにかめっきり年寄りじみていたのである。そしてルイは、食卓の椅子にすわっていると(食事どきではなく)膝に飛び乗ってくるようになった。ニコももちろん膝に乗ってくるが、ときどき遠くの椅子でふてくされている(ように見えるがたぶんほんにんは何もかんがえていない。ただ居場所がないだけ)。Pはちょっとストレスにやられて下痢をした。
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