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伊藤製作所「豆畑支所」
   
 

ぬったりする自分とタケと父と月

2012年05月07日(月)

ぬったりしていたら連休が終わったらしい。原発もとまったらしい。まだメールの返事かけてないところがある。そろそろ立ち上がらねば、そして朝はちゃんと起きてズンバにも行かねば。ゆうべはちゃんと定時ごろに寝たのに、半日も寝てしまった。起きたのは12時近かった。タケが回復していて、ごはんを作っていれば興味しんしんにみつめておるし、あたしが居間に行けば立ち上がって居間にくる。さんぽ?と聞くと立ち上がるし、ぐずぐずしているとニコを叱りつける。昔のままだが、やはり身体は衰えが激しくて、前よりがくがくした歩き方になっているし、体が硬直したようなところもある。そしてなんとなく右側にかしいでいる。脳梗塞をおこしたのではないかというつれあいの観察はあたらずともとおからずだ。それは金曜日で、あたしはまだ日本だった。S子から刻々連絡が入り、タケのようすが伝わってきた。S子はタケが死ぬと思っていた。ずっと寝っぱなしだったようだ。うんこもおしっこも垂れ流しであった。S子だけじゃなく、以前はものの役にも立たなかったトメがきちんと片づけているようであった。帰るまで(死ぬのを)待っててと思いながら帰ったら(火曜日)タケは立ち直りつつある。表情ははっきりしている。散歩にも行く。食欲もある。しかし立ち上がるときに立ち上がれなくてくずおれることもある。と書いていたら、悲鳴が聞こえて、いってみると、今さっき、外におしっこに出したタケが、入り口で、バンビが生まれたときみたいに、腰を落とし、両前足をひろげてもがいておる。肩や背中を抱えて助けおこそうとすると、ひいいいと悲鳴を上げる。それでタオルを前に敷いて、前足をそこにかからせて(けっきょく木の床ですべっているのである)全体を抱え上げて、タオルの上を歩かせるようにして、元どおり、あたしの部屋に帰ってきた。こんなことしてても、思い出すのは最後のほうの父のことだ。きのうの月は凄まじかった。大きさも凄かったが、出る場所がいつもよりずっと南よりに見えた。それはどうしてだろう。あしたはニコがとうとう歯磨きにいく。しつこい口臭が治るかもしれない。T田先生から連絡が入り、ルイはよく食べよく眠り、散歩も楽しみ、快調だそうだが、暑がりらしくはあはあいってるので全身刈り込んだらどうかということであった。前にも父がそれをやったが、あのときの醜さは忘れられない。しかし娘たちはやるべきだと主張しておる。うーーーむ。

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