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ジャムセッションとJフリー
2012年02月26日(日)
ミシガン巡業からもどった。最後の2日はやわらかい軽い雪が降って世界は白くなった。Jフリーの新居は林の中で、シカが来るといっていた。雪の降らない前、ふと視界を何かがうごくので見たら、窓の外に大きな雌ジカが動いていた。こっちが動くのをシカも感じてこっちをじっとみつめたので、ほとんど目が合った感じだが、ガラス越しなので見えていたかどうかわからない。そのときは3匹いた。雪が降ったあと、夜中ちかくに帰ると、そこに4匹動いていた。暗かったが雪あかりでハッキリ見えた。 西ミシガン大学では、宗教学者のSさんとJフリーと三人で座談会みたいなことをやった。それからJフリーと二人での朗読をやった。Jフリーとあたしの朗読は、原作者と翻訳者の朗読というワクをどんどんはずれて、ジャムセッションみたいになっていっておる。それでノートルダム大(パリではなくインディアナ州)でも、つい欲を出し、しかもJイエルが見てるので(Jイエルは、RainyDay での朗読がとてもよかった)「詩人の聲」スイッチが入っちゃって、つい「鰻と鯰」という、いまいちばん気に入ってる詩を読みたくなり、Jフリーにその場で翻訳やってもらった(無理いって)らできるんだ、これが、また。「比呂美さんは安全なのに、ぼくばかりたいへんな目にあう」とJフリーはいっていたが、たしかに90パーセントはJフリーが苦労するのである。しかしやってくれたし、できたのであった。でも長すぎた。やっぱり非日本語話者相手に読むときはある程度みじかいのが大切かも。しかしそれはあたしの計算まちがいっていうだけで、Jフリーとのセッションはものすごくおもしろかった。
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