|
|
|
|
|
|
馬17
2012年02月09日(木)
エンジェルはおじいさんではなくおばあさんであった。乗馬クラブの馬たちのなかで唯一の「女の子」と先生はいった。そして避妊手術はほどこしていない馬であった。雌馬は避妊せずにずっと生きていくそうだ。去勢してないスタリオンが襲いかかりはしないんですかと聞いたら、そういうふるまいに及ぶスタリオンはいないようにしているから大丈夫と先生は言った。先生によると、馬というのはほんとにセックスが自由にならない、しなくても平気で生きていく動物のようだ。そしてそれはたまたまきのう橙書店で買って読み始めた「哲学者とオオカミ」という本にも、そんなことが、犬について書いてあった。これはすばらしい本である。これを仕入れて棚に置いておいたH子さんはすごい。そっこーでamazon.comで英語のを買って、留守宅の娘に送ってやった。つれあいに読ませたら、オオカミ飼っていいといってくれないかなーとちょっと期待している。いやオオカミがダメならもう一頭ジャーマンシェパードでもいいんだ。 きょうは初めからあまり叱られずに済んだ(エンジェルに)。最初はゆったりとした乗り方で、常歩で、手綱もゆるめて、敷地いっぱいを回るのである。そのときに上半身の柔軟やあぶみを外して足を柔軟にしたり、ないしはあぶみに立ったりして、馬の動きに慣らしておく…のであるが、エンジェルはこのへんからもう気に入らず、ぴりぴりして怒って蹴ったり止まったりするので、きょうは、あぶみをはずして足首を柔軟に、はやらなかった。そしたらあんまり叱られなかった。そのあと敷地いっぱいに軽速歩をしたが、そのときも、あんまり叱られなかった(エンジェルに)。ときどき速度がゆるむのでそのときは頭を前に突き出さず、つねに座骨に集中して、す早く足で蹴って速度を速めさせるのが大切だと、何回も言われた(先生に)。これは前回も前々回も言われた。しかし馬の動きがよくなったら、蹴るよりも締めることで合図を出す、それで、常歩から速歩にすんなりと移行できる、機械じゃないんだからスイッチをいきなり入れるというのではなく、少しの合図で動くことをわかっていなければ、と言われた(先生に)。でもきょうは軽快に軽速歩ができた、とほめられた(先生に)。馬刺したべますか、と先生に聞いたら、食べるそうだ。でも自分からわざわざ買って食べようとは思わないそうだ。しかしこうして、馬に乗りながら馬刺しのことを考えるのは、熊本ならではの葛藤のはず。荒尾競馬の廃止は、馬的にはほんとうに惜しかった。(非熊本県人のためにいっておくと)熊本の藤崎宮で9月にあるお祭も馬が主役である。なのに地名が、馬本でなくて熊本とはコレイカニ。
↓前の日記
/ 次の日記↑
|
|
|
|
|
|
|
|
|