末房さんの個展
2013年07月31日(水)
末房さんの個展があっている(熊本弁)。銀座の月光荘だ。「漢である」の連載中はずっと平面で見ていた。それでもじゅうぶん凄いと思っていたのだ。それが、立体になっている。焦げ目が立ち上がってくる。色が激しく揺さぶられている。8月4日まで。
http://www.shinoyaki.com/news2013.html
映画でかんがえた
2013年07月23日(火)
きのうは「マン・オブ・スティール」おとといは「スタートレック」を見に映画館にいった。トメがいないからだが、つれあいとこういう映画ばかりみにいってるし、借りてくるのもこういうのばっかり。マーベルコミックなんてみーーーんな見た。どれもこれも同じに見えなくもない。しかしスタートレックよりスーパーマンのほうがずっとよかった。なぜかというとケビンコスナーがお父さんでラッセルクロウがお父さんだからだ。アクションだけじゃなくてちゃんと芝居をやってるからだ。やっぱりバットマンも、クリスちゃん(お、ひさしぶりに出たこの名前)だけじゃ足りなくて、マイケルケインとモーガンフリーマンとゲイリーオールドマンがいるからよかったのである。私見によると、アメリカ映画の感動の根本は、父子関係。そのためにもこういうシニアの男のアクターたちが必要になってくるのだな。しかし映画の中の男たちは丸くなった。みんなまるまるとしている。アメリカ映画の父ヒーローの中で不動の位置をほこる「アラバマ物語」のグレゴリーペックなんて、いまでいったらがりがりにやせすぎている。それなのに女の体格は、かわらないばかりか、マリリンモンローなんかにくらべたら今のほうがほっそりしているのはどういうわけだ。
手裏剣
2013年07月22日(月)
きのう、ショッキングなことに、なんと、あたしの手裏剣が板にぱーんと突き刺さろうとしてはねかえって、衝撃でまっぷたつに割れてしまった。釘かなんかにぶつかったのかもしれない。斬りあいの最中に刀が割れるようなものだ。3本買ってきたのだが、そのうちの1本。また買わないと。せっかくこないだの藁束に枕カバーかぶせて、藁が散らないようにしたというのに。発泡スチロールと段ボールと藁束とアーチェリー用的と木の板で、まとができあがっていたというのに。ま、しかし、2本でも問題ないのだが。きょう、ペット用品屋で、何につかうのか知らないが、馬と犬の顔のかいてある大きなけずり木屑のつつみを見た。しっかりつまっている。そして大きい。そして10ドルだ。これは最適であるが、ビニールにつつんであるだけなので、藁と同じようにすぐ破れて散らばるにちがいない。枕カバーには入りきらない。何かで覆わないといけない。そこの問題が解決できたら買うことにする。
ニコとルイ
2013年07月22日(月)
朝、ニコが勝手にベッドに入ってきてぺったりくっついて寝ている(とめられない)。それはいいのだが、あがれないルイが下で吠えるので起きざるをえない。ほんとはルイもあげてやりたいが、つれあいがいやがるのでできないのだ。きょうはトメがいないから、ズンバがないから、ゆっくり寝られると思っているのに、毎朝これだ。で、起きてごはんやって仕事部屋にきて、さて、と思うとルイがいてだっこしてほしそうにしているから抱き上げて、あたしの仕事椅子にのせてやる。やはり順番順番なので。すると満足してそこに丸くなっておる。でもそうすると、ニコがじとっとした目で見ている。そしてトイレやなにかで席を立って帰ってくるとすかさず来て、膝にすわりたそうにするから、乗せてやるとそこで満足して丸くなる。で、こんどはルイが足下でじとっとした目で以下同文だ。でもどうしようもできずにいると、ルイはあたしの足にぴたりとくっついてそこで丸くなる。
ゴルゴタの語源
2013年07月14日(日)
きのうむかついたことがあった。つれあいとゴルゴタのことを話していて(なんでそんな話になったのかはきかないでください) どういう意味だろうといったら、意味なんかないとつれあいが言い放った、この男はいつもそうだ。意味なんかないということはないのではないかと抗弁すると、ものの名前には意味がないことがおうおうにしてあるといかにもわかったふりをして言い募るから、めんどくさくなって会話は打ち切った。しかしそのあと調べてみると、ほらーーーちゃんとある。これはラテン語、ギリシャ語、元をたどればアルメニア語、ヘブライ語なんかにもある「頭蓋」 という意味だそうだ。山の形がそうなんだそうだ。かんがえてみればこの男と、意味のないことばもある、いや意味のないことばなんかない、ということで何度言い争ったかわからない。こっちが英語ができないと思って下手に出ると、居丈高にそう断言するから、むかついて反撃するというパターンだ。あきらめろ、深入りすな、いい加減学習せよと心の声はいっておる。
傷とシリカゲルと今日
2013年07月14日(日)
きのうの手裏剣の傷はバンドエイドはっておいたが、ズンバやってるうちにとれてしまった。さっきどうなったか見てみたらなんにもなくなっている。おお、心頭滅却すれば傷も消えると思ったが、よくよく見たらもっと上のほうにあった。段ボール箱を解体して壁にたてかけておくと、まんがいち的をはずれてもそこにあたれば、誰にも文句を言われないことに気づいて、いくつも解体していたら、コンピュータの箱から「シリカゲル」が出てきた。日本語でかいてあったが、英語でもかいてあって「SILICA GEL」というのだ。驚いた。あれは「しり・かげる」だと思いこんでいたし、「尻・陰る」だと根拠もないのに思い込んでいたのである。それより今日はなんと、フランス革命勃発と黒船来航と水俣病の初スクープとマッターホルン登頂があった日だ。すごいことがいっぱい起きている。
先は長い
2013年07月13日(土)
ゆうべはよく眠れた。もっと眠っていたかったが、足元でルイが大声でささやき(つまり吠えていたわけだな)、枕元ではニコが腕をかりかりひっかくので、しらばっくれていられずに起きてきた。このごろ犬たちとトーストを食べる。ルイの薬をトーストにつつむと、おいしがってよくのむ。「古文書手習い」他一冊が届いた。ちょっとなかをみるとおそろしげな字が書いてある。いったいこれが読めるようになるのか。先は長い。Hは心臓の検査、身体的なストレスを加えて心臓の動きを調べられるテストと、血液のなかに「アクティブの放射能」を入れて何か調べられるテストをやったということだ。こっちもまた先が長い。長いが確実に来る。あたしは跳ね返った手裏剣にやられて血が出た。真剣である。
藁束が来た
2013年07月12日(金)
藁束が来た。なかなかずぼっと入る。小さいのが玉にきず。きのう見たような大きい飼料用のが欲しい。しかしかんがえたのはどうしてちゃんと突き刺さったときは快感があるのかということ。こないだY折先生がおっしゃっていた話だが、むかしラサのポタラ宮でトイレに入ったら、便器は高いところにあって下まで素通しだったそうだ。で、その長い距離を便が落ちたときの快感といったらなかったそうだ。手裏剣が的に、藁束であれ、発泡スチロールであれ、畳であれ、突き刺さるときの快感はそれに似ていると思う。手裏剣にしてもうんこにしても、からだを離れたら、ただの物体なのに、それがどこかに到達するのをこっちのからだが感じているということか。ふしぎだ。
LAで朗読会 7月14日
2013年07月12日(金)
とき 7月14日14時〜16時 ところ 禅宗寺 123 Hewitt St. Los Angeles CA 90012
詩誌「短調」のW林さんが企画してくださいました。
車のなかで眠る
2013年07月11日(木)
このごろちょっと異常なくらい多動になっていて、いつも落ち着かずに何かしていないと済まない感じだった。英語の表現でいったら、自分をプッシュするというやつだ。のれんに腕押ししてるような、いくらでもプッシュできるので、とめどなく動けるけど、肉体は疲れているにちがいなく、ときどき頭痛なんかもあったから、だいじょうぶかなとわれながら思っていたのである。もしだめならころりと倒れるだろうからそれはそのときだと。そしたら今日の帰りはトメが半分運転してくれて、あたしは助手席で、一時間以上眠ってしまった。ふつうは車のなかで寝たことなんかないのである。起きたときには、LA北郊の山越えは済んでおり、LAの市街地をつっ走っており、トメは運転しながらカラオケ状態であり、あたしはすごく疲れていて、それを自覚できたので、まあよかったかなと。
干し草が欲しい
2013年07月10日(水)
すっとばしたので7時間半でついた。LAは渋滞していたので驚異的な早さだ。で、今はKのうちでみんな寝静まっているので、仕事すりゃいいのだが、「アイアムアヒーロー」を読んでいる。手裏剣のやりすぎで腕がいたい。弓道をやってるJに教えてもらってアーチェリー用の箱型の的を買った。しかしなかなか突き通さないので、むだな力をこめたせいだ。やはりアーチェリーの矢のいきおいと手裏剣のいきおいは違うはず。10回に一回くらいしか刺さらない。それで昨夜、アマゾンで藁の塊を売ってるのを見て注文してみた。道すじ、広々とした農地にてんてんと干し草の塊が置いてあった。とっても欲しかった。
庭のトマトがうまい
2013年07月09日(火)
ごぶさたしてました。またくそ忙しかった。でもさんざん逃避もしていた。「アイアムアヒーロー」と(ネットで買えるサイトがある。でも買えないサイトのほうが多い)とそれから手裏剣投げにハマっていた。もちろんズンバには行っておる。手裏剣についてはまた今度。ここのところ、読むといったら柏木如亭の「訳注聯珠詩格」を、前にも読んだやつをぼーっと読んでおったのだが、はっと気がつくと「木霊草霊」のしめきりがもうすぐで、今回は帰化植物について書くつもりでいっぱい本を買いそろえてきたからそれ読まないと。あと29日には「夏の文学教室」で鴎外のことを話すので、鴎外選集、岩波のやつ、を買ってきたからそれも読まないと。選集には大好きなフロベールのジュリアン伝の訳が入っているのである。それはちくまの文庫の全集には入っていない。こんなことしてられないのである。あしたはベイエリアにいく。運転していって一泊して運転して帰る。ご苦労さんな話である。
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