大家さんと火星のプリンセス
2010年01月27日(水)
ひさしぶりに大家さんちにいったら、お疲れのごようす。いや、よくわかります。あれだけ大事だったんですものね。今ゆったりしないとたいへんですよ。ゆっくりしてください。そういうあたしもきょうはへとへと。ビールの新規開拓もする気にならないので、きのうと同じ霧雨のようなWidmerのHefeweizenであった。ダブリンのT木さんのおすすめのSmithwicksを買ってきたいし、きょうはマイケルジャクソン(ビール研究家じゃないほうの)DVDが解禁の日だから借りてこようと思ったのに、なんにもできないうちに日が過ぎた。雨だけが救いである。 ネットで遊んでいたらなんと「火星のプリンセス」が映画化と。「アバター」見て、しみじみとあれを、子どもの頃さんざん読んだ、SFというにはあまりに設定がずさんだがじゅうぶんに血湧き肉躍り、おとなになってからはバロウズの「火星のプリンセス」といってもだれにも理解されなくて、え? 裸のランチ? などといわれるばかりで歯がゆい思いをしていたあの名作を思い出していたのである。「アバター」みたあと調べてみたら、青色人じゃなくて赤色人だった。そしてもう一種族、対立しまた友情をかわす相手に緑色人がいたのだ。 数日前はダブリンのT木さんとメール交わしていたがきょうはグラーツのF屋さんと何十年ぶりかにメールを交わした。世界は狭い。ちんぷな感想ながらほんとに狭い。
向こうの山
2010年01月26日(火)
WidmerのHefeweizen(濾過してない小麦ビール)。オレゴン州ポートランドの醸造所のものである。このごろ小麦ビールが好き。以前はけっけっと思ったものだが、Jミーにいろいろすすめられているうちにおいしさがわかってきた。うすい霧雨のなかを絹の傘さしてしとしと歩いていくような飲み心地。檸檬をしぼりいれるといいと書いてあるからやってみた。素敵。散歩に行ったら快晴なので向こうの山がクッキリみえた。まっ白であった。
企業ひみつを少々
2010年01月25日(月)
こないだといってもだいぶ前、T田さんに、翻訳のときなぜ下訳を使うのか、英語はいったいどれだけ読めるんだと聞かれた。ちゃんと答えるひまがなかったので今答える。実は、英語は読める。ときどきおおげさに、あたしは非識字者だの、英語のメールも家人に読んでもらうのいってるけど、実はそれほどできなくはない。その上、あたしがやってきたような翻訳は、むずかしくない英語なので問題なく読める。わからない表現はあるが、調べればわかる。しかしそれ以前に、日本語の詩人として、ぜんたいを日本語で見てみたいという熱烈な希望があった。下訳を娘たちに頼んだときは、なるべくそのまま訳して、と。つまりきちんと日本語にしてしまわずに、英語のマジの逐語訳のほうがよい、と。日本語であるかぎり、どんなにスジのとおらない日本語でも、自動翻訳のようなものでも、イメージがつかめる。ふしぎである。古文読むのも、そんなようなもので、どんなにわかんなくても、ひらがなや漢字が混在してさえおれば(ひらがなだけでも)、なんとなくわかっちゃうのである。つまり娘たちに渡された下訳は、ほとんど日本語の文章としては形になっておらず、もちろんそれをそのまま使ったということは(ほとんど)なく、そこにあたしの日本語がかぶさるわけである。で、それから、作業としては、こまかく自分で読み直す。まずさいしょに英語を(古文のときは古文を)書き写す。その上に日本語をかぶせてタイプしていく。画面の英語から、つるりつるりと皮がむけて、日本語があらわれてくるその瞬間がとても好きだ。きのうはNewcastle Brown Ale これは甘くて軽くて飲みやすくしかし味のあるビール。ときどきHenry'sで安売りするからまとめ買いしてある。味はまるで、かけそばのようだ。一杯500円くらいで食べられるおそば。 つゆは東京風で辛め、そばはあんまり上品すぎず、そば粉そば粉しすぎず、ちゃんとたぐりすすれる。ってそばの話してんじゃないのだ。
日が出た
2010年01月24日(日)
豪雨が止んで日が出た。犬をつれて荒れ地にいったら、植物が両手をひろげて笑っておった。だいたいここの植物は、モンスーン気候の植物にくらべて口の重たい、仏頂面のが多いんだけれども、きょうだけは笑いがとまらないようであった。この前の豪雨がたしか2004年。5年間も水のないのに耐えてきたのだ。笑いたくもなろう。きのこが、木の根もとにもウサギ道にもウサギ穴の周囲にもぼこぼこと出ていた。ジンチョウザクラやアレチマンザニータがもう咲き始めている。向こうの山々は雪である。
首痛とIPA
2010年01月23日(土)
きょうはWhite Hawk Select IPA。たまたま目について買ってみたのだが、さわやかで典型的なアメリカのIPA、その中でもそこまで実験的ではなく攻撃的でもなく、ささやかに庶民として生活しながらちゃんとIPAやってますよーという主張のあるエールであった。家計簿を見ながらビール飲んでるようなつましさのあるエールであった。ゆうべはすごすぎる雨風で、怖くなって寝てしまった。首痛がひどくて強い薬のんだので、半日ぱーになった。
ポニョとトメ
2010年01月22日(金)
ひきつづき強風大雨波浪のポニョのような世界である。はじめての一人旅に出るのでわくわくしているトメを空港に送りに行ったところ(トメは姉たちのところへ行く)、Virgin Americanは14歳以下は付き添いが必要ということで書類になんかいろいろとかかされ、ゲートまでいかなくちゃいけなくなった。そして空に浮かぶまでそこにいてくださいということであった。飛ぶか飛ぶまいかはらはらしていたのでかえってすっきりした。おりからの荒天で飛行機は遅れに遅れた。2時間半遅れて飛び立って、ついた先には姉がゲートにまで来て待っているということになり、トメはたいへん不服そうであった。これでは犬の移送と同じである(じっさい、ルイはそうやって手元に送られてきた)。なんやかやで5時間空港にいたのである。ひどい日であった。疲れはてて首がかたまってしまったので、きょうはBoddington。クリーミーさがたまらない。これは前に、こう評した記憶がある。日だまりであったまってしっかり熟したイチゴを、繊細にたてた上等生クリームをつけて食べてるようなビール。つまりきちんと甘くきちんと苦く、きちんとすっぱく、かつ本質(イチゴ)が、なにか(クリーム)で薄められて複雑になってるような味なのだ。このビールの特徴はやはりそのクリーミーな泡立ちで(そのために缶に何かついている)そのクリーミーさがクリームを連想させるわけ。きょうのはすこし冷やしすぎたのでイチゴの香りがしない。
たつまき
2010年01月21日(木)
きょうはうっかりPinot Grigio を飲んでしまった。豪雨がすごいのでトメとふたりで荒海を見学に行った。荒海を見学に来た物好きが何人もいた。きのうオレンジ郡のほうでたつまきがあったそうだ。たつまきときいて、つい言いたくなるのが"Toto, I have a feeling we are not in Kansas anymore"というセリフなのである(番頭さん、なんでしょう?)。海沿いの道を通って帰ったら、もう暗くなってきて、すごい波で、すごい雨で、すごい風で、波のほがしらは白く光っていて、道にまでおおいかぶさってきて、おかあさんはハンドルにぎりしめて疾駆していて、そこに女の子が走っていればポニョであった。あれはこわい映画だった。
タイヤ
2010年01月20日(水)
この豪雨でちょくちょくスリップのアイコンが点灯するので、今朝、懸案のタイヤ総入れ替えした。お金がかかってかなしいのである。きょうは豪雨の中を買い物にいきつつ、こんばんは何のもうかなあと考えていたら、SpatenのOptimatorをのみたくなったので、買ってきた。「夜の梅」を飲み物にしたらこうなる。いちばん好きなビールの一つだ。
豪雨
2010年01月19日(火)
豪雨であった。天気予報によると今週いっぱい雨はつづく。一日じゅう、豪雨の中を運転していた。忙しかった。きょうのビールは、ちょーローカルなGreen Flash Brewing Co の West Coast IPA 。去年のビールの賞をとったというのでかってきた。Extravagantly hoppedという惹句のとーり、ホップがきいていた。これがこのへんのビールの特徴。どんぐりを数粒混ぜ込んでいるように苦い。しかし後味は智恵子のかんだ檸檬のやうだ。
怒りの葡萄と愛の妖精
2010年01月18日(月)
そういうわけで(つまりCafe DVDではろくなものが借りられないので苦し紛れに借りたわけ)きょうは「怒りの葡萄」であった。こないだ、ハリーポッター以外の本は読まないらしいトメに、Out of the Dustを読ませた。それは「ビリー・ジョーの大地」という邦題で邦訳が出ておる。理論社。名訳なのである。Out of the Dustは30年代のダストボウル(砂災害)にみまわれたオクラホマ農民の話であるが、「怒りの葡萄」はその結果、カリフォルニアに難民として移住していった人々の話なのであった。じつにいい映画。前は、翻訳しているときに見たのである。きょうのビールは日本食屋で買ったアサヒの「セレクト」という小びんいりの。日本でみたことがなかった。なかなかしっかりしている。色もすてきにしっかりしている。しかし飲んだ後、それまで青々とした草地を悠々と歩いていたはずなのに、いきなり崖っぷちに立たされた感じがした。BookOffで、「かぶく者」の第一巻とか、今はまっている指輪物語の足りない巻とか、新訳の「ホビット」とか、岩波文庫の「愛の妖精」とか。「愛の妖精」は中1のとき、教室にころがっていたのを読んだ。はじめての世界文学だったかもしれない。
聖ベルナルドゥス
2010年01月17日(日)
きのうは聖ベルナルドゥスのPater6、なんかすっぱがかったへんな味、酢瓶をみどろが沼にぶちあけたような。きょうは聖ベルナルドゥスのTripel。これはうまかった。シンデレラ姫みたいな味。これとAbt12、もういちどくりかえしたい。「独裁者」をみた。なぜ? カフェDVDというネットのレンタルDVD屋にはろくなものがないので、こんなものでも借りるしかなかったのだ。「アバター」よかった→でも「ホームズ」もみたい→ロバートダウニーJrが「チャーリー」やってたっけ→「独裁者」←手塚の「アドルフ」←手塚の「ブッダ」←「読み解き般若心経」が出た←仏典ざんまい。……てな感じでここにたどりついた。最後のイマジンみたいな演説をききながら、こっちの文化の演説好きについて考えた。「スミス都へ行く」もそうだったし、アルパチーノのはたいていそうだし、オバマもそうだ。こないだのアラゴルンの戦い前の景気づけ演説もそうだ。戦い前には、ことばでみんなを景気づかせるようだ。日本の文化じゃ、戦いの前には、義経も大石内蔵助も信長も、踊りは踊っても演説はしなかった。
シエラネヴァダ
2010年01月15日(金)
きのうはSierra Nevadaの Celeblration Ale。クリスマス時期だけの季節もの。穏やかにバランスがとれているが、つつッとピンポイントでくすぐってくるホップ。つれあいの手術の件でばたばたしているのだが、ビールは飲む。ゆうべ、つれあいの症状をネットで検索していたら、あるまじめなサイトにいきあたり、まったくこの症状と思って読んでいたら、「急激に悪くなることもあるので、」とかいてあるのでぎょっとしつつ読み進めると「すぐに獣医に」と。犬の病気サイトであった。アリゾナのスピード違反は罰金払えばいいことになった。
ビールとサムワイズ・ギャムジー
2010年01月13日(水)
トメが音楽をならっているとこがビール屋のとなりなので、きのうはつれあいをだましすかして連れて行き(運転手)、待ってる間に、まずSierra NevadaのTripel(Sierra Nevadaはカリフォルニアのローカル醸造所でとってもうまい。バランスがとれてホップききすぎず、じつになごやかな温かみのある味なのだ。カリフォルニア産なのにベルギー風トリペルはないだろと思いつつ飲んでみたらなかなかよいではないか。なめらかなパテのような味)、なんとかこうとかブラウンエール(まずかった、炭50バーセント!とかいううたい文句の大麦ジュースをのんでるみたいであった)、それからもうひとつ、お店の人にイングリッシュのペールエールにいちばんちかいもの、と頼んだら、じゃー樽から出してきてやると、持ってきてくれたのが、うーなんだったかなあ、名前わすれた。すこーしホップがききすぎのキライはあったが、まるでBoddingtonみたいなクリーミーさ)と痛飲したのであった。めんどくさくなってそこでピザとって夕食とあいなった。帰り、道で、逆走してくる車にあわやぶつかられそうになった。出かける前に高齢者の逆走ニュースを読んでいたので、いや驚いた。おとといの夜、「王の帰還」を家人どもが見ているとき、サムのいちご発言をあたしもお相伴しようと思っていたら、ちょうどそこで、友人から電話がかかり、みそこねてしまったのである。で、きのうの夜、ひとりで自分のコンピュータでみた。そこだけ何回もくりかえし見たのでおぼえてしまった。.... and eating the first strawberries with cream, do you remember the taste of strawberries, Mr. Frodo? っていうのだ。芝浜の勝つぁんが海の色を描写するとこみたいである。チャプター49は、この語りとアラゴルンの王としての戦いの前の景気づけ演説も入っていて、あたしにとっては3部作のクライマックス。
また聖ベルナルドゥス
2010年01月12日(火)
ゆうべは聖ベルナルドゥスのPrior8。やっぱみどろが沼でチョコレートがくつくつだったが、Abt12とのちがいがわからない。なんとなく、こっちのほうが影が薄い、ような気がする、ような感じだ。でも色も似てるし、味も似てる。ビール色でビール味だ。てのは冗談ですよ。少年漫画の道よりビールの道のほうをがっちりときわめたいが、まだ道は遠い。ケーキの道もきわめたいが、まだまだ、というかこれはSageしか行く気がないので、きわめるにきわめられない。
聖ベルナルドゥス
2010年01月10日(日)
Jミーに、新年の小さいプレゼントとかいって聖ベルナルドゥスのビール四本と特製グラスをもらった。ううううううれしいのであった。きょうはさっそくAbt12というのを飲んでみた。うめかった。濃くて重たい。ふかーいみどろが沼の底にはチョコレートのシロップがくつくつと煮えていて、その上澄みをとってきて、ビールを醸造したような味だ。まったりとしてがんこであり、ホップはききすぎてなく(アメリカのクラフトビールはこれでもかとききすぎているのが多い)バランスはとれているがみどろが沼の臭いはしっかり残してある。きのうからどういうわけか家人どもが「The Lord of the Rings」にはまって大音響で見てるので、つきあってところどころ見ているが(こわいところは下に降りる)「旅の仲間」でパブにたどりついて(馳夫と会うところ)Aleを飲むところがある。どんなAleなのかなーとつい思っちゃったのであった。昼間はBookOffにて「からくりサーカス」を6冊と「ぴゅーと吹くジャガー」(1巻はむかーし読んでまったくわからなかったので2巻をためしてみようと思って)……少年漫画をきわめるつもりなのである。
アバターまた考えた
2010年01月09日(土)
気になるのが、キャストである。ナヴィ側のキャストが、アフリカ系と北米先住民系で占められている。なんでこれをもっとdiversedにしなかったか。しょせん異星人なんだからなんだってできたはず。プリミティブでサベージな民ならどこにだっていたのである。「キング・アーサー」に出てきたマジで野蛮な人々のように。そのへんがとってもアホなクリシェなのが残念。とかいいつつ、もしかしたらそこは重々承知の上、あえて、アフリカ系と先住民系を使うことで、われわれがこういうことをしてきたのだ、という記憶をよみがえらせようとしているのかとも考えた。とにかくアバター。
アバターと番頭さん
2010年01月08日(金)
あと、アバターで感動的だったのはミシェル・ロドリゲスの演じたパイロット。20年前(当社比)には、こういうキャラ、ヒスパニックで義理堅くて有能で勇敢でという脇役は、ぜったいに男がやってたはずだ。長生きしてよかったなあと思ったのだ。ちょうど、ベンジャミン・バトンでケイト・ブランシェットの老いるのをしげしげとみつめ、I'm not thereでケイト・ブランシェットがへいぜんと男の役を演じるのをみつめ、007でジュディ・デンチがMを演じるのをみつめたあと、このパイロットを見たので、しみじみとそう思った。 ところで、番頭さんとは? ときかれた。熊本文学隊のA上番頭さんであります。文学隊のHPで、番頭さんがさしえをつけてくれる。 http://d.hatena.ne.jp/kumamotoband/
007仕様車
2010年01月07日(木)
ジュリア・チャイルドの映画で感心したのはジュリアが、servantlessなプランス料理と何度もいってるところ。ほんとに西洋料理の基本は、どこかに召使いやらコックやらがいて、食堂につぎつぎに料理をはこんでくる、主人たちがそれを食べるというとこにある。主婦がコック兼ねていたんではとうていできないことを、ジュリア・チャイルドは目指したわけだ。そこにアメリカ人のジュリアがフランス料理の本を出した意義があると見た。といってるが映画そのものはメリルストリープとスタンリートゥッチのカップルはとてもよかったけど、アバターのほうがおもしろい。まだアバター。「えくぼか」とH田にいわれた。 きょうOfficeDepotにいき(京橋のギャルリー東京ユマニテの上のOffice Depotすきだったのに閉店してしまった)いろんな文房具をかうついでにほしかったipod用携帯スピーカーをかった。これであたしの車(RAV4なのであるが)も、ナビはついてるわipodはきけるわ。まるで007の車みたい(ちなみにこの007はダニエル・クレイグで、数日前にかいた004はアルベルト・ハインリッヒです……わかるか番頭さん?)
ブッフブーギニヨン
2010年01月06日(水)
きのうからブッフブーギニヨンというのを作っておったが、きょう完成。「ジュリー&ジュリア」の映画をみて、ついでにジュリア・チャイルドの料理ショーのDVDも借りてきて、ブッフブーギニヨンをつくるとこを見たのでそのとーりやってるわけだ。うまかった。ま、ありていにいえば牛肉の赤ワイン煮で、3時間オーブンで煮るのだ。ジュリーは焦がしたがあたしは焦がさずにできた。できあがりに別鍋で煮た小たまねぎとキノコを加えた。しかし胃がたいへんおもたい。
アバターと平均律
2010年01月05日(火)
アバターで、人間がなかに入って操縦する二足歩行のロボットが出てきたのであるが、こちとら「パトレイバー」(アニメじゃなくて漫画のほう)でさんざん経験済みなので、いろんなことを考えた。まず騎手とレイバー乗りはちっこくないとだめなのに太田さんの三倍くらいありそうな筋肉もりもりの男が入ってるからよっぽど中が広く作ってあるんだなとか、パトレイバーがロボットの指を動かして警棒持ったり銃持ったりするより、004みたいに手に武器をくっつけちゃったほうが合理的じゃないかと考えていたものだが、やっぱり指を動かして特製銃や特製ナイフを操った方がいいと考える人たちがいたんだなあとか。……いやもうおたく丸出し。「アバター」のことばっかり考えているのであった。また見たい。近くでかんたんに入れるなら、「Mongol」を4回見にいったように、また行くんだけど。 ポリーニの平均津について、S田さんが「異常な演奏ですっ」と断言するものだから、どう異常なのかずっときいて、グールドのとききくらべているが、まだS田さんのいう「異常さ」にたどりつかない。聴き取る耳が欲しいとしみじみ思う。
アバター
2010年01月04日(月)
1日に近所の映画館にいったら並んでいてうんざりして見るのをやめ、2日に遠くのIMAXシアターにいったら売り切れで、しかたなく3日のを買い、また今日出かけたが、席は指定じゃないから早くいってならぼうとつれあいがせっつくので40分前にいったところ、すでに200人くらいの人の列が。まったくアメリカ人はほんとにならぶのが好きで、空港でもディズニーランドでもレジでもトイレでもおとなしくならぶのである。で、あたしらも並んで40分待ったら中に入れた。IMAXの3Dはすごかったけど、ふつうバージョン見てないからどうすごかったのかよくわからない。子どものころ、ドリトル先生の映画を見て、オシツオサレツが生きてるようなのに感動したが、もちろんあんなものではない。このキャラは、どこかで見たキャラだと思ったら、バロウズの火星の王女さまのキャラである。ナウシカみたいなとこももののけ姫みたいなとこも、ラストサムライみたいなとこも、Dances with Wolvesみたいなとこも、あったので、トメに「ストーリーはクリシェ」とか批評されていたけど、クリシェでも、あたしの大好きなタイプのクリシェなのであった。アバターについての前知識なんにもなくて、シャーロックホームズ見たいのにーとぶつぶついいながらついてきたのであるが、見てよかったのであった。
今年もどうぞよろしく。
2010年01月03日(日)
元日はつれあいとトメとで日の入りをみにいった。すばらしい色であった。つれあいが、色について熱っぽく説明しはじめた(彼は色にいのちかけてるアーティスト)のはいいが、トメが「あれはバーミリオン」といったら、「いやちがう、『バーミリオン』というのは、こんな色で、こんな色で、赤といってもこんな赤ではなくて、こんなチューブに入っている。そしてとても高いんだ」といったので大笑いした。だれも絵の具の話してないって。アバターをみにいったらいっぱいならんでいたのでやめた。 二日、ひとりでこっそりSageにいってそこでカプチーノのみながら仕事しようと思ったら、なんと、モンブランがあった。うまかった。ほんとにここのモンブランは上品なクリームにしっかりした栗の味がからみあい、ちゃんと甘くて下にしいたのもそれぞれに味と歯ごたえがちがって、それがかさなりあうとで室内楽のような複雑さ。おモンブランさまさまなのである。このごろケーキ評論家の看板おろしちゃって、単純で明快なクッキーみたいなものばかり食べていたのである。Sジさんが出てきたのであいさつをしているうちに話し込み、あたしの抱えている問題について奥深い助言をもらった。気が楽になった。いってよかったと思った。
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