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四天王寺の聖霊会
2009年05月05日(火)
4月22日の四天王寺の聖霊会に行ってきました。
法政大学のネルソン先生にお聞きしたら「あそこの舞楽はまだ生きている舞楽だからおもしろいよ」とのお話でした。ネルソンゼミでは春合宿で四天王寺の聖霊会を見学したそうです。
聖霊会は聖徳太子の命日が2月22日であることから、もともとは2月22日に行われていたそうです。朝早くから深更まで続いたそうで、今では4月22日に行われるようになっています。池の上の石舞台で、舞楽が奉納されますから、2月じゃあ、寒くて、やるほうも、みるほうも、それはたいへん!
4月22日は良いお天気でした。四天王寺の山門をくぐると「どんどん」と鈍く響く音が。写真の大きな太鼓を叩く音でした。最初は昼の花火かと思ったくらいです。見物の人が「今日は風もよくって、気持ちよさそうに舞っているなあ」と簡単していました。
楽人は右方と左方に分かれて、交互に演奏します。それじたいは本で読んで知っていたのですが、2つのグループに分かれているから、長丁場の演奏を続けることができるわけだと実際に見て納得しました。事前にネルソン先生に様子を伺ってのは、せっかく出かけても何か手続きをしなければ見物できないなってことはありはしまいかと思ってのですが「そんなことはありません」というお返事で、そのとおりでした。ふつうのお祭りのお神楽でも見るように、みんな、思い思いに池の周囲に集まって見物していました。池の上に石の舞台があるので、とくに囲いなどしなくてもすむわけです。
池の中では亀たちが、小さな島にあがって、どういうわけか、舞台のほうではなくて、見物人のほうを向いて甲羅干しをしていました。古道具屋さん、古着屋さん、それから金物屋さんや小間物屋さんの出店が出ていて、洗濯バサミなどを買って帰るお婆さんの姿もありました。雅楽というと宮内庁の楽部などを連想するので堅苦しい気がしていましたが、四天王寺はいたって庶民的でした。以前、このお寺に来た時、あちらこちらに「ご供養受けます」とか「お葬式受けます。ただし当寺に納骨することが条件」とかいろいろと書いた掲示物があって、お寺のお堂では、御供養のお経を上げてもらう人がいたりして、お寺のデパートみたいだなという感じがしたものですが、そういう身近な感じは聖霊会でも変わりませんでした。
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