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中沢けいコラム「豆の葉」
   
 

鬼怒川の川下り

2008年09月10日(水)

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 良く晴れた気持ちの良い日でした。鬼怒川の川下りをしました。船の中で、私の前に座っていた坊やの頭に蜻蛉が止まっていました。

 鬼怒川下りの船着場にはデカプリオの写真がありました。まだほっそりした感じで、少年というのがふさわしいようなデカプリオの写真でした。鬼怒川はここのところの雨のために増水。瀬では白い泡が逆巻いていました。空は雲ひとつない快晴。風は少しひんやりとして、川下りにはまたとない良い日でした。

 鳳仙花は夏の名残を、コスモスは秋の訪れを、それから、立派な薄の穂が金色に輝いていました。

 前日の16時に浅草を出る特急に乗って、鬼怒川温泉に出かけました。隅田川を越えたところで、ひと眠り。目を覚ますと黄金色の稲田の中を電車が走っていました。西の山にちょうど日が沈むところ。斜め向かいの席には、オレンジ色のカーディガンを着た女の子。この子が「ぽにょ」にそっくりでした。

 この前、鬼怒川に行ったのは2003年の冬でした。
 そのときは、帰りに歯が痛みだして、歯医者さんに駆け込むと、なぜか「毎日、電話を下さい」という不思議な指示。どうしてかしら?と思いつつも毎日、電話をしました。あとで聞くと、もし発熱症状が現われたらすぐに入院しなければいけないほど重症だったみたいです。

 歯が痛み出したときの光景や、一緒に鬼怒川温泉に行った人たちの様子などは鮮明に覚えているのに、それがいつだったのかは、調べなくちゃ解りませんでした。

 え、え、映画を見に行きたいよぉ!
 伊藤さん、無事にお帰りになりましたか?

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