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中沢けいコラム「豆の葉」
   
 

お菓子の家

2008年01月14日(月)

 子どもの時は、お菓子の家というものを見てみたいと思っていたし、もし、あったら食べたいとも考えていた。

 でも、今はお菓子の家に出っくわしたら「げげげ」ととたんに胸焼けがするだろうなと二日酔いの息子に向かって言ったら
「和菓子の家だったら、どう?」と言う。
 ここで馬鹿息子は、宮城道夫の「春の海」を口しゃみせんでやってみせた。
「そんなお菓子の家だと、魔女がファッションに困るだろう。伝統的魔女ファッションは着ることができないし、和服は似合わないし」
「だったら、鬼婆に代理を頼むしかないね」
 昨日、音楽会に出演してまだ二日酔いがなおっていない馬鹿息子はそう言う。
「鬼婆ってぼろを着ているんでしょ」
「馬鹿、絵本の鬼婆はたいてい年に似合わない若作りの小袖を着ているもんです」
「あ、そうなんだ。やっぱ和菓子の家だね」

 それで和菓子の家で魔女は誰を捕まえるのかな?

 二日酔い息子とのわけのわかんない会話でした。

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