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小川国夫さんのおうちで
2007年12月24日(月)
さくらえびをごちそうになりました。
さくらえびは駿河湾特産で、ほかではとれないそうです。なんでも明治時代にこのえびを発見した漁師の兄弟がいて、それ以来、大事にとっているみたい。さくらえび漁の季節になると富士川の川原で、えびを天日に干すそうです。 「猫がとるんじゃないかって心配になる眺め」 と小川さんが言っていました。生のさくらえびを見せてもらいました。紅色に透き通っているえびでした。
さくらえびをごちそうになる前に、小川さんの「悪食の話」ってのがあって、これがすごい!とてもここには再現できません。一緒に小川国夫邸にでかけて司修さんが 「ああ、みかんを食べているときでよかった」 と言っていましたし、私も途中で聞くのが怖くなりました。長谷川郁夫さんに至っては、どうもこの小川さんの「悪食の話」を聞くのは初めてではないらしいんだけど、みかんが喉につっかえたらしく、顔を赤くしてげほげほやってました。
ほんとさくらえびの掻き揚げをいただいている時じゃなくて良かった。で、さくらえびの掻き揚げの時は「虹」の話。主語がはっきりと思い出せない(さくらえびがおいしくて、そちらに気をとられていたの)「僕は」だったか「人は」だったか、ともかくその存在は「虹のようなもの」で「やがて見えなくなるけれども、虹がかかっていたことはみんな覚えているでしょう。消えちゃうから美しいの」っていう話を小川さんがしていました。
司さんはカナダで見た虹の話。遠くからだと見えるけれども、近づくときらきら光る光の粒しか見えなくなる虹を見たそうで、車だったから、何度も遠くに離れては虹の全体像を見て、近くによってきらきら光る光の粒を見たそうです。
小川さんのうちに行く前に、「おたあジュリア異聞」の挿絵を描いてくださっている宮本恭彦さんのお兄さん夫妻と虹の話をしていました。宮本さんはものすごくたくさんの虹があっちこっちにかかっているのを見たそうです。なかには端から端までくっきりとした虹もあったということでした。小川さんのおうちには宮本さんご夫妻もご一緒しました。
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