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中沢けいコラム「豆の葉」
   
 

鎌倉近代文学館で

2007年11月18日(日)

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 鎌倉近代文学館で開かれている「中原中也」展の講演をしてきました。写真は近代文学館の喫煙スペースに落ちていた木の実です。どうしたことか、喫煙スペースでタバコを吸っていると、ぽたん、ぽとりと木の実が次々に落ちてきました。自然に落下したという感じではありません。

 喫煙スペースのわきが崖になっていて、雑木が茂っているのですが、その梢あたりで鳥が騒いでいました。木の実の房ごと落ちてくるところを見ると、どうも鳥の悪戯のような気がします。

 木の実が振ってくる喫煙スペースでゆっくりタバコを吸ってから、鎌倉駅で詩人の城戸朱理さんと待ち合わせをして、城戸朱理夫妻にバー「マイクス」でごちそうになりました。

 これが火曜日のことで、土曜日にも再び鎌倉へ。文芸評論家の秋山駿さんを囲む会が、長谷の華正楼で開かれました。
秋山さんは今年、喜寿を迎えられたそうです。古希の時にはみんなでお祝いをして、九十九里浜を散歩し、いわし博物館を見学しました。(いわし博物館そのものにはあまり意味はありません。単純に九十九里にあったから、ちょっと寄ってみたのです)で、そのいわし博物館がその後、爆発したことが話題になりました。
 第一報では「テロ?」という疑いもありましたけど、なんでも床下に天然ガスがたまるという自然の悪戯だったようです。

 秋山さんとちょっとだけマラルメの話をしました。

 夜はだいぶ寒くなって、駅のホームにいると身体が冷えてしまいそうになりました。秋山さん、夫馬基彦さん編集者の小山さん、八代さんそれから新宿「ブラ」の早川さんなどと、横須賀線で横浜まで出て、湘南新宿ラインの「小金井」行きのグリーンに乗って帰ってきました。家の近くの駅前のロイヤルホストで、小山さんとしばらくよもやま話。紅葉し木々が夜目にも華やいで見えたのは、急に寒くなったせいでしょう。

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