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中沢けいコラム「豆の葉」
   
 

高橋洋子

2004年05月27日(木)

 話はオークスに戻ってしまいますが、会場で高橋洋子さんにお会いしました。「雨が好き」という小説を書いたばかりの頃の高橋洋子さんとマンハッタンというカクテルを飲んだことがありました。たぶん高橋洋子さん、中野良子さん、二人の女優さんと鼎談をした帰りだったような気がします。これももう25年くらい昔の話ですが。高橋洋子さんが出演していた「旅の終わり」という映画をもう一度見てみたいなあ。

 しかし、女優さんというのは、ほんとうに変わらないなあ。容姿が大事な商売とは言え、感心をとおりこして感嘆します。

 高橋洋子さんとしたのがワープロの話。高橋さんは今もワープロを使っているのだそうです。ワープロはもう貴重品で壊れると買い換えることができないので大事に大事に使っているとのことでした。
 ワープロのいいところはプリンターが内臓されていたしかも持ち運べるところです。ワープロが主流であったころには、シンポジウムの会場にもポータブルのワープロを持ち込んでその場で文章を作って配布したりしていました。あれは便利だったと二人でうなずいてしまいました。万年筆を使っている私は、万年筆がなくなる心配はないのですが、ワープロはほんとうになくなりそうです。

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