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中沢けいコラム「豆の葉」
   
 

ぴゅっと行ってぴゅっと帰ってきました。

2006年03月01日(水)

 ぴゅっと行ってぴゅって帰ってきました。八甲田山のふもとにある蔦温泉にです。八戸からバスが出ています。去年の11月15日に雪が降り出して、3ヶ月間ずっと雪が降り続いていたそうです。その雪もようやく峠を越したようです。到着した夜は大雨。ざんざんざんざんと降っていました。「ここ数日お天気もだいぶ暖かでした」ということで、雪もやや溶けたそうでした。

 が、翌日、目が覚めてみるとさらさらの粉雪が降っていました。さらにその粉雪を「雨返し」の風がさあっと吹き上げてあたりが真っ白になる場面もありました。これだけの雪が溶けて水になって地下にしみ込み、これがまた温泉になって噴出してくるのです。蔦温泉は源泉の上に湯船が出来ていて、さらさらの透明なお湯が常時湧き出しています。あたりの山には水をたくさん蓄えているというブナの木の林があります。雪が水にかわり、水が温泉になったり、ブナの木の中を巡ったりといろいろに姿を変えるのです。

 冬眠してきました。温泉に入って、地表に積もった粉雪が吹き上げられるのを見ていると、なぜか眠くなってこっくりこっくりしてしまいます。八甲田山の山のなかではそろそろクマが冬眠から目を覚ます頃なのかもしれません。

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