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スープのだま
2005年12月05日(月)
朝のうち、ぼんやり曇っていた東京にしっとりとした冷たい雨が降りました。寒くなりました。子どもの頃、こういう寒い日にはよくコーン・スープを作ってもらいました。
小麦粉をバターでいためてホワイト・ルーを作り、コーンの缶詰(クリーム状)と牛乳で作るスープです。小麦粉をバターでいためる作業が難しくて、なかなか滑らかなホワイト・ルーになりません。ところどころに小麦粉のかたまりが出来てしまうのです。それで、出来上がったスープにも小麦粉の粒が入っていました。これを「だま」といいました。
「だま」はコーン・スープに混じっていると、コーンの粒とよく見間違えることがありました。コーンの粒だと思って食べてみると、ねちゃと柔らかくはじけて、時には粉っぽい味がすることもありました。お料理としては失敗なのですが、でも、私はこの「だま」が好きでした。いや、今でも暖かいスープの中の「だま」が好きです。買ってきたコーン・スープや、お店で食べるコーン・スープには入っていない「だま」は家で食べるスープの味の大切な一部分です。
もし、お店で食べるスープに「だま」があったら、なんだかすごく損をしたような気がするのに違いないのです。でも、家の味はそんな失敗もいいものになります。寒い日にほっとするのは「だま」の入ったコーン・スープです。
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