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中沢けいコラム「豆の葉」
   
 

商品名

2004年07月16日(金)

 小説を書いていると意外な言葉が特定の企業の商品名であることに気づくことがあります。有名なところではテトラポットでこれは一般には「波消しブロック」と言うのだそうです。ファミコンも特定企業の商品名で「テレビゲーム」が一般的な名詞です。教科書に載せる文章になると、こうした特定の商品名を使わないという基準がもっと厳しくなります。

 教科書ですから特定の商品名は使わないというのはもっともな気がするのですが、実際に原稿を書いてみると意外な単語が商品名であるのに驚いたり、困ったりします。例えば、バンドエイド。これは子どもの頃からなんとなくそう言ってきました。救急絆創膏なんて言い方はしませんでした。サビオという商品もあって、それを使っている時も、呼び方はバンドエイドでした。きっとサビオのほうが薬局においてある地方ではバンドエイドではなくてサビオの名称のほうが一般的な呼び方だったところもあるかもしれません。

 調べてみれば、商品を作った企業はなくなってしまったけれども、商品名は一般的な名詞として残ったいるものなんていうものはきっとあるに違いないのです。もしそういう単語を知っていたら教えてください。

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