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中沢けいコラム「豆の葉」
   
 

野球の話二題

2005年10月24日(月)

 大阪女性文芸協会のシンポジウムでご一緒した小川洋子さんは阪神ファンだと知りました。で、対ロッテの日本シリーズ第一戦の結果は10対1のまま濃霧のためにコールド試合になりました。ファンというのはあんなに落胆するものかと感心するくらい小川さんは落胆してました。優しい小川さんの落胆を見ていると、慰めの言葉もないくらいです。

「千葉ってそんなに霧が出るところなんですか?」
 と小川洋子さん。
「まれに、ごくまれに冬の早朝などに濃霧が発生して羽田空港が閉鎖になったりはしますけど・・・」
 そうめったにないことです。秋の夜に濃霧なんて。しかし、土曜日午前中の新幹線で「今夜、日本列島上空に寒気が流れこむ」の電光文字が光ってました。それが濃霧を生むなんて思っても見なかったのですが。

 小川さんには申し訳ないのですが、帰りの新幹線で近くの席の人が読んでいたスポーツ新聞には「虎 悪霧」の文字が、そして一面トップの写真は朦朧とした霧でした。ああ、せっかく大阪にいたんだから、大阪駅で阪神よりのスポーツ新聞を買うんだったとちょっと後悔。あの濃霧の写真だけでも、新聞を買って保存しておく価値がありそうでした。

 電光掲示板のニュースは「法政 秋季リーグ完全優勝」の文字が流れてました。関係している学校が優勝するとやっぱりうれしいです。法政応援団の虎ちゃんはきっと優勝パレードの準備で忙しいんだろうなと、喜んでいる顔を想像しました。

 喜ぶ人もあれば落胆する人もあり。でも、家に帰って日本シリーズ第二戦の10対0の記録を見た時には、我が目を疑ってしまいました。

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