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中沢けいコラム「豆の葉」
   
 

今日から始業式、それにしては暑い

2005年09月01日(木)

 今日から始業式って学校も多いですね。しかしそれにしては暑いです。ふるさととか故郷という言い方がありますが、「学校に通った町」という意味の言葉が何かありませんでしょうか?

 日本中、いや世界中に「学校に通った町」を持っている人はたくさんいるだろうし、昔のふるさとと同じように「学校に通って町」に特別の思いを抱いている人も多いでしょう。なのにそれを簡単にいう言葉がないというのはなんだか不自由な気がします。
 
 横浜市金沢区生まれで、小学校、中学校、高校を館山で過ごした私にとって館山は「学校に通った町」です。もう30年も前なんて信じられないです。JRの駅前はすっかりさびれてシャッター通りになってますが、町は北側に広がって、安房一万石といわれた平野全体に住宅地や商店街が出来ています。

 久しぶりに安房高校のそばをとおりました。周囲には槙を2メートルくらいの高さに刈り込んだ生垣のある家があります。槙の生垣は昔と変わらずに今でもあおあおとしていました。こんなみごとな生垣はほかの土地では見たことがありません。

新聞で十字屋館山店の閉鎖を親会社のダイエーが決めたという記事をみつけました。私の母は十字屋館山店の呉服部の仕立ての仕事をしていました。もともと十字屋のあったところは、大きな旅館でした。小学校へ通う途中で旅館の玄関を覗くと避暑のお客さんが寛いでいました。今もあったら泊まってみたいような木造建築の旅館が館山市内には幾つもありました。小学校の同級生にも旅館の子がいました。どこも無くっています。


 それにしてもこの暑さの中に始業式はたいへんです。

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