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中沢けいコラム「豆の葉」
   
 

ホリエモン勝ったか負けたか

2005年04月20日(水)

 フジテレビとライブドアが和解しました。ホリエモンが勝ったか負けたかで、テレビは賑やかですが、わりに安い買い物をホリエモンはしたのではないでしょうか?

 この騒動の勝敗という点ではフジテレビとライブドアの業務提携を話し合う委員会が機能するか否かで結果が変わって行くでしょう。株の買い取り合戦のような派手なことは起きないでしょうから、あまり大きく報道されることはないかもしれません。しかし、ほんとうの激しい変化は、そうした地道な作業が進むことで起きるのです。いつのまにか、気がつかないうちに、ガラリと変わっていたということになるのです。

 テレビを中心としたメディアのあり方はおそらくこれを境に急激に変化して行くことは間違いありません。
 何が変わるかと言えば、もっとも大きく変化する可能性があるのはコマーシャルの料金でしょう。スポンサーのあり方にも大きな変化が出るに違いありません。付随して視聴率というものの考え方調べ方にも変化が出てくるでしょう。なぜ、そう思うのかと言えば、それはネットの性質がこれまでのメディアと異なるからです。

 ネットは高い検索機能を持っています。また個別の対応を得意とします。さらに、双方向性を持っています。いずれもテレビが苦手として機能です。メディアの中では一番古い活字の世界も、書籍、雑誌の流通が激変期を迎えることになるでしょう。ネットとテレビの結びつきは、視聴者や読者に目に見える形の変化を呼ぶというよりも、その収益を出すシステムの変更を迫るのではないかという予想を私は持っています。

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