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夢の中のバルタバス
2005年04月16日(土)
ジンガロ座のバルタバスは想像したよりも小柄な人でした。というより、最初に馬場の外周に登場した時には馬上豊かな人物に見えました。ジンガロ座ではアルゼンチンのクリオロ種という馬を多く使っているそうです。が、バルタバスの乗っていた馬はまた違う種類のようでした。かなり肉付きの良い大型の乗用馬です。外周馬場に登場したバルタバスは、そこで馬を後ずさりさせたのです。これだけでも、かなりな驚きを呼ぶはずなのですが、乗馬の愛好者の少ない日本では、馬が後ずさりが苦手なことを知っている人が少ないので、ちょっと残念でした。それでもバルタバスは馬上豊かに見えました。
今度、ジンガロ座の公演を見て、私は初めて「馬上豊か」という言葉の意味を知りました。バルタバスは馬から下りてしまうとほんとに小柄です。ところが馬の上にいるときは大柄に見えるのです。馬からエネルギーをもたっらいるようです。さらに、目前で見ている時よりもあとから思い返すほうがもっと大きく思い出されるのです。古典の文章に登場する「馬上豊か」という表現はきっとこんな感じを言うのだろうと思いました。
バルタバスは公演の中で何頭かの馬の乗り変えて使っていましたが、どの馬ともひとつになっていて、その動きは思い出の中で(と言ってもまだ5日くらいしかたっていませんが)ますます優雅に、ますます量感を持って思い返されるのです。
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