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房総の惨状1
2020年03月28日(土)
2019年の台風15号、19号の房総の被害は、被災直後よりも冬を超えた現在のほうが、はっきりと目につくようになっていた。なにより驚いたのは房総の丘陵地帯の山の荒れ方。 房総の丘陵地帯の山は常緑樹のマテバシイの木に覆われているところが多い。マテバシイが地元では「とうじ」と呼ばれている。一年中枯れずに濃い緑色の葉をつけているはずのマテバシイの林が知らっちゃけた枯れ木になっていた。台風が巻き上げた潮の威力だ。被災直後には、マテバシイの林がこれだけの打撃を受けているとは目につかなかった。大木が倒れたのにばかり気をとられていたが、丘陵の林が枯れている。大房岬などはマテバシイの林が枯れたために、館山湾を隔てた北条海岸あたりからみると岬の形が変わったと言う。自衛隊館山基地の沖にある沖ノ島も同じ惨状だと聞いた。那古観音の山は、山の斜面を覆っていいたマテバシイの林がなくなり坊主山状態。場所によっては枯れて知らっちゃけたマテバシイが、強風でなぎ倒されたまま、重なっている斜面もあった。 地形の関係で潮風が吹きつけなかった斜面は例年の春と変わらず山桜が咲き、キフジがかんざしのような花房をつけている。大西風が吹く冬が過ぎて、被害の大きな場所と被害の少ない場所の差が激しく、目につく。 立ち枯れ状態のマテバシイの木は新芽を出すのだろうか?そろそろ新芽の季節に入っている。新芽が出ると、古い葉はベージュ色の艶がある落ち葉になって、木の根元に重なって行く。今年の落ちる葉がない丸裸の木が並んでいる。あれが新芽を出さないと房総の眺めは変わってしまう。
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