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中沢けいコラム「豆の葉」
   
 

地震関連13 もろもろ

2011年03月17日(木)

 「買占め」をやめろと言われていますが、家族の多い人、子どもを抱えている人、あるいは一人暮らしの人なども、現在の東京近郊の品物の状態では、ある程度、自分の家に必要なものは確保しておかなければ、買たくても買えない状態になっています。それほどスーパーや近所の小売店の棚はからっぽ状態。ガソリンも入手が難しくって、車を使って配達をしている花屋さんの話では、2時間並んで10リットルを手に入れるのがやっとだっととのこと(3月15日の話)かなり逼迫しています。

 西武バスのバス停には「市原の製油所火災のため、ガソリンが不足しています。バスの運行を50パーセント削減」の説明書きが張り出されていました(3月15日)お米屋さんは、配達の注文と在庫のお米の精米で働き詰め。くたくたでものも言えないという状態だと話していました。陸上輸送用のトラックがかなりの東北へ回っていること、トラックそのものが被災したこと。各地の製油所が地震で製油できなくなっていること。広域に道路が寸断されていること。それから東京の場合は湾岸部が液状化などの被害を甚大に受けていることなどが重なって、ガソリン、日用品、食料品などが不足しているとのことでした。

 ダイエーの売り場の店員さんも商品の補充ができずに困っている様子。棚はがらんとして隙間だらけ。なんでもないとき、ふつうのときに、これだけ商品が飛ぶように売れたら、商売をする人はうれしくって仕方がないだろうなと想像すると、なんだか哀しくなってきました。こんな売れ方をしてもちっともうれしくも楽しくもないでしょう。

 製油所はしだいに回復してきているようです。品物も増産体制に入っているとのニュースがぽつぽつ伝わってきます。

 山形の佐藤先生からは、日本海側の酒田などから荷物などが陸揚げされて、品物もガソリンも出回りだしていることをお伝えいただきました。原発の事故が深刻になってからは避難してくる人もあるとのことです。埼玉県にも避難してきた人たちがいます。

 法政大学の校舎に損壊被害が出たことはすでにお伝えしました。それから学位授与式も中止になりました。入学式も検討中です。学生諸君は法政大学のHPを必ずチェックするようにして下さい。

 福島の原発事故は今日3月17日が「山場」だそうです。そうそう、日本ミステリー大賞新人賞を受賞された望月諒子さんの授賞式は今日あるはずだったのですが、残念なことに中止になりました。

 予定が全部キャンセルになってほんとうは「閑」なはずなのに、なぜか、気ぜわしいこと。困ったもんだ。

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