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朝鮮半島不穏
2010年05月31日(月)
土曜日の夜。京都の先斗町を歩いていたら、空に立派な満月が輝いているのを見つけました。もうすぐ梅雨だというのに、どうやら、空の高い場所まで空気が澄んでいるようです。
金曜日から土曜日、それに日曜日にかけてのテレビの報道は普天間基地移転の問題とそれにかかわる社民党福島党首の態度で終始していたようです。帰りの新幹線の中で社民党が連立政権から離脱の電光ニュースを見ました。そのニュースのために、鳩山首相が韓国にでかけ、日、中、韓の首脳会談が開かれたニュースは小さな扱いになっています。現実的で具体的で、かつ目の前にある安全保障問題で、何事もなく終わってくれればいい朝鮮半島の緊張について、家に帰ってからネットでニュースを拾い集めました。
日本の報道では、いつもながらの北朝鮮の瀬戸際外交という感覚で、韓国と北朝鮮の間の緊張が、扱われているような感じがします。が、日本、韓国、中国の首脳会談が緊急に開かれたようなことがこれまであったでしょうか?私にはその記憶がないのですけど。忘れているだけかもしれませんけれど。ただ、今回はいつもの瀬戸際外交とは少々何かが違うように感じられます。一番それを感じるのは中国の慎重な態度と、その緊張感。一部、新聞が報道したところでは、6月4、5日頃に開戦だといううわさが中朝の国境で広がっているとのことです。うわさはうわさに過ぎないのかもしれませんけれど。
異様な乖離
2010年05月26日(水)
金曜日の夜。大阪のホテルで寝そびれてしまったので、漫然とCNNのニュースを見ていました。英語だからそんなにわかるわけじゃないんだけど、しきりに「ユーロ・クライシス」をキャスターが繰り返していました。ユーロ危機。確かにドイツが単独で株の空売り規制をしたりするのは尋常なことではなさそうだなと、感じていました。日本ではギリシャの財政破綻の報道が少ないので「クライシス」という単語を聞きながら、やっぱりそんなんだなあと、ベッドでごろごろしていました。
火曜日に近所のコンビニで買い物をしたら、レジ脇の募金箱に「宮崎県救援」の張り紙がありました。口蹄疫の報道はテレビでは少ないような気がしています。が、既存のメディアよりも、一般の関心はずっと高い感触があります。口蹄疫について言えば、ネット情報のほうがテレビよりもはるかに詳しいのですが、ネット情報が玉石混合。どこまでがほんとうのことで、どこまでが嘘なのか、よく解らないままです。
韓国の哨戒艦が沈没したのが3月の末。北朝鮮の攻撃によるものと発表されるまで時間がありました。これも興味を持っていたニュースでしたが、日本のテレビ報道は少ないと感じています。
で、テレビが報道していることと言えば、民主党の小沢幹事長に絡む「政治と金」の問題。沖縄の普天間基地移転について。それから事業仕分け。どれも重要と言えば重要なテーマではあるのですけれども、なんとなく内容空疎で、ユーロ・クライシス、口蹄疫、朝鮮半島の軍事的緊張に比べると、どうしても関心が薄くなります。テレビのニュースと、自分の関心がこんなに乖離してしまっていることは、珍しいくらいです。テレビの「ニュース」が「オールド」に感じられてしまっているのです。
自分の興味関心とテレビ報道の間にある異様な乖離はいったい何を意味しているのでしょうか?なんだか奇妙なことが起きている気がしています。
馬に乗りに行きたい
2010年05月23日(日)
伊藤さん、伊藤さん、馬に乗りに行きたいです。
ジョーバが家にあるんですけど、これは前に進まないの。もしろん、ちょっと乗るにはおもしろいです。で、伊藤さん、馬でとことこ、阿蘇の外輪山の中の草千里を歩いたら気持ちいいでしょう。馬に乗りに行きたいです。
5月20日 日経新聞朝刊1面
2010年05月20日(木)
「りそな、公的資金返済へ」 コレハマア、ヒトアンシン。ワガヤノギンコウダシ。 「タイ、デモ隊一部暴徒化」 コレカラモットモメソウナ気ガスル。「うさぎとトランペット」の挿絵を描いてくれた小林さんはバンコック在住。娘のともだちのお兄ちゃんもバンコック勤務。ダイジョブカシラ?
「北朝鮮関与と断定 哨戒艦沈没 韓国、日本などに伝達」 ヤッパリ。デモ、ズイブン慎重ナ調査ダッテケレドモ。イッタイ「何」ガオキテイルノダロウ?
「口蹄疫処分30万頭」 5月ノ連休ノ時ニ「沖縄の基地問題どころじゃないだろう。口蹄疫のことがさっぱり報道されないのはどういうわけだ」トブログニ書イテイル人ヲミタ。ドウモ、コトノ重大サガ解ッテナカッタノハ、政府ダケジャナクッテ新聞、テレビナドノマスコミモソウダッタミタイ。
「欧米株が下落」 ドイツ政府ガ単独デ株ノカラウリ規制ヲシタトノコト。コノニュースハ20日朝刊デハイチバン小サイケレドモ、気ニナル。ダカラ、戦争ッテノハ、コウイウトコロカラジワジワ広ガルコトガオオイ。
ヨウスルニ疫病ト金融危機ソレカラ武力紛争。ソウソウ、日経ノ一面ニハナイケレドモ、アイスランドノ火山モマダ噴火ヲツヅケテマシタ。
全部がカタカナのままで、頭のなかでバラバラ散らばっているのですけど、なんだかまだ書かれていない世界史の教科書を読まされているような気がする今朝の日経新聞朝刊1面でした。読売、朝日も見たけれども、昨晩からネットニュースで私が興味を持って見ていた事柄を一面に並べたのは日経でした。
このごろ見かけたもの
2010年05月18日(火)
新幹線に乗っているとワゴンを押す車内販売の人の後ろにもう一人、車内販売の人が。小さなワゴンに取り付けられた器具の扱いについて教えてもらいながら、お仕事。新入社員の季節です。
ガス漏れ警報機をつけかえてもらいました。こちらも取り付けの人は二人。一人がこまごまと説明をするそばで、もう一人の人は「品番ってどこに書いてあるのですか?」と質問。新入社員との二人組みでした。
スーパーに買い物に行ったら「もやしはお一人様、何袋でもお買い求めいただけます」の張り紙。その下に「ようやく野菜の値段が安定してきました。ご協力ありがとうございます」の文字。どうやら、青物つまり野菜があまり高いので、もやしを買う人が多くって、一人のお客さんが買えるもやしの袋を制限していたようです。それでも、欲しくなるような素敵な野菜は少ないままでした。
本屋さんで文庫本を8冊ほどまとめて買う。黒いビニール袋に入れてもらいました。この袋が、なんだか縁日やお祭りで、玩具などを買ったときの袋に似ているぺらぺらな物。なんとなく小さな塵袋に見えなくもない。もしかしたら紙の袋よりも安いのかもしれません。なんとなく「?」な気分でした。
デザイナーさんが使っていた小型のスキャナー。小さくて置き場所に困らない。で、スキャナーで読み取った内容をパソコンにデータで保管して、プリンターに出力すれば、コピー機でコピーしたのと同じものが手に入るという仕組み。 「本をばらばらにしてスキャンして、アイパッドみたいな読み取り機で読むってこともできます」 それって、聞く人によっては怒り出したりするかもしれないと思ったしだい。昔は本は床に置いてはいけないといわれたものでした。でも、会議資料なんかは、小さなリーダーに入れて持ち歩くのは便利かも。それできっと紙の使用量はまた増えそうです。
こんな具合に近頃見かけたものを並べてみました。4月が寒かったので、頭がなかなか5月についていけないままになっています。
フランス共和国の価値観に反する
2010年05月13日(木)
以下のようなニュースを見つけました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜以下 AFPから 引用〜〜〜〜〜
【5月12日 AFP】フランス国民議会(下院)は11日、イスラム教徒の女性が顔や体を覆うベールは「国家の価値観と相容れない」とする決議を出席議員全員の賛成で採択した。ベール禁止の法制化に向けた足固めが進んだかたちだ。
採択された決議に法的拘束力はないが、今後、公共の場におけるブルカやニカブなどイスラム女性のベールの着用禁止をフランスが法制化すれば、ベルギーに次いで欧州で2国目となる。
ベールは「フランス共和国の価値観に反する」と宣言した今回の決議には、ニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)大統領率いる右派の国民運動連合(UMP)と野党社会党が珍しく一致して賛成した。結果は、採決に抗議し棄権した共産党議員約30人をのぞき、定数577の同議会のうち、出席した434人の議員全員が賛成した。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
09年の夏に久しぶりでイギリスへ旅行した時、イスラム教徒がおしゃれになっているのが目につきました。とくにブルカやニカブを着ている女性。全身を覆う衣装ですが、見るからに上等で贅沢な生地で、時には袖口の内側や、衣装の合わせの奥に金糸の精緻な刺繍が入ったりしていました。 私がブルカやニカブを来た女性をいちばんたくさん見かけたのは、ロンドンのハロッズでした。5、6人で連れ立ってデパートでお買い物という人たちをたくさん見かけました。東洋人の私には「アラブのお金持ち」と見えたんですけど、ほんとうのところどうなのでしょう? これは反感を買いかねないなあという印象は確かにありました。もっと一般的なイスラム教徒は、ブルカやニカブではなくって、きれいな色のスカーフで頭を覆っていたり、装身具をつけたりしていました。
パリやリヨンなどでもロンドンと同じような光景をみることができるのでしょうか? フランス政府は観光客にもこの法律を適用するとしているようです。
これって、たいそう難しい問題を内包している気がしますけど、議会が全会一致だったと言うのにも驚きました。09年の夏に、ロンドンで感じたことは、旅行者の目に映る以上に深刻な事柄だったのかもしれません。 あらゆる価値観から自由になろうとしたポストモダンの哲学大流行の時期に大学へ入った私などは、本物の21世紀、つまりポストモダンがこんな形で姿をあらわしてくることにたいそう驚いています。
プリウス
2010年05月11日(火)
乗るときにね、チョットへんなカッコウのタクシーだなと、気になったのです。それから、しばらくして、ナビとは違うモニターがついていることに気づいて、ああ、これはハイブリットカーなんだってことに気づきました。プリウスでした。へぇ、タクシーでもハイブリットカーを使うのかって、感心、感心。
温泉に行きたいなあ
2010年05月07日(金)
温泉に行きたいなあという話をしました。どこかいいかしら? 関東なら箱根。いや、熱海。湯河原もいいんじゃないか。山の温泉なら伊香保、草津、そうそう群馬は温泉王国でした。鬼怒川、塩原もあります。那須もなかなか良いと聞いています。
関西ならなんと言っても有馬温泉は一度は行ってみたいし、白浜もよさそう。竜神温泉もあるし、そうそう城崎温泉は京都の人にとってはなじみのある温泉なのだと、この間、タクシーの運転手さんから聞きました。
静岡の焼津温泉も好きです。すぐそばに富士山が見えて。温泉王国といえば九州、東北もなかなか。今年は山形の赤湯温泉に行きましたが、湯の浜温泉にも行ってみたいし、青森の蔦湯温泉、酸ヶ湯温泉はなかなか懐かしい。熊本の小国温泉は伊藤比呂美さんに案内してもらいました。阿蘇の外輪山の景色はなかなか雄大で、伊藤さんがワイルドな革コートを着ていたのは、景色とよく響きあっていました。
ギリシャの財政破綻に興味があるんだけど、誰も話の相手になってくれません。それから列車で北京へ行った金正日と、東シナ海で沈んだ韓国の艦船。関係があるんだかないんだか??? です。少し古い話だけど、ポーランドの大統領を乗せた飛行機が墜落したこと。アイスランドの火山が爆発したこと。なんだか、ばらばらになった世界史の教科書を拾って読んでいるみたい。
それで温泉に行きたいなあと思っています。
東へ西へお買い物
2010年05月06日(木)
伊藤さん、お久しぶりです。御元気そうでなにより。そうです。日本は連休です。連休中はもののけの「巣」とかした我が家の片付けをしたかったのですけど、なんだか気力が湧かず。なにしろ4月がめちゃ寒かったので、うまく時間の流れに乗って行けません。それで、東へ西へお買い物。まず、谷原の市場でたけのこと、煮干を買い、植木屋さんに寄ったのだけど、ろくな苗物がないのは異常なお天気のせい。こんなだと、また夏から秋にかけてお米が不足するかもしれません。それから光が丘で、ええと、エプロンを買いました。3枚も買っちゃった。あとは成増の西友へ。靴下を買いました。爪先と踵だけを包む浅い靴下。トリコロールのやつを見つけたのだけど、靴を履くと全部隠れちゃいます。靴下だから仕方がないか。さらに、イトーヨーカ堂ではパワークールって宣伝しているキャミソールとスパッツ三部丈のやつを買ってきた。 そんなわけで連休は東へ西へお買い物でした。でも花屋さんだけは行かなかったの。なんだかねえ。行っても良いことがないような気がして、お天気が悪いと花屋さんもおもしろくないから。
あとギリシャのニュースを見て「どうなるのだろ?」と首をかしげて、それから、すばらしいさより(お魚の)があったけれども、買わなかったのは残念だなあと思って、それから京都、大阪に遊びに行った娘からお土産(よーじ屋の金色の栞)をもらって、姜英淑さんに書こうとしている手紙はあいかわらず書き上げられないまま連休がおわっちゃいました。
伊藤さん、またね。では、では。
文庫目録
2010年05月03日(月)
岩波、新潮、角川、講談社などの文庫目録を書店で配布しているからもらってくるといいとゼミ生に薦めた。文庫目録を読んでいると、へたな文学史の本を読むよりもよほどおもしろい。以前は、書店のレジわきなどに積んであるのを見つけて「これ、下さい」と言えばたいてい「どうぞお持ち下さい」という返事で、もらうことができた。
3年ほど前、「文庫目録ありますか?」と尋ねたら、あっちこっちの引き出しを開けたり、棚の下を覗いたりして、見つけ出してもらったこともあった。そういえば近頃、文庫目録がレジのわきに積んであるのを見かけないなあと、その時は、その程度のことしか考えなかった。が、ゼミ生の報告によれば、「文庫目録を下さい」と言ったら、書店の店員さんに不思議そうな顔をされたそうだ。それで、重ねて「岩波文庫とか新潮文庫の目録が欲しいんです」と言ったそうな。その返事が「あれは書店用の冊子です」だったと。
書店用としては総文庫目録(そんな名前だったという程度の覚えだけれども)そういう年鑑のような分厚い本が出されていて、お客さんの注文の本の版元がわからない時などに調べるのに使っていたものがある。それと勘違いをしたかもしれないとは思いつつも「書店用の冊子です」っていう返事はちょっとひどいなあと嘆息。もし私のようなおばさんが、どすの利いた声でも出せば、とたんに店長さんを呼びに行くようなアルバイトの店員さんが、ものを知らなそうな若い人だと思って、いい加減な答えをしたなら、それは言語道断。いったい本屋さんの中で何が起きているんだろう? とへんな感じがするゼミ生の報告でした。
本屋さんと言えば、要塞のように積み上げられた「1Q84 Book3」を見て、もうちょっと上手に商売をすればいいのになあと思ってのは先月のこと。同じ本をいくら積み上げても、トイレット・ペーパーじゃないのだから、2冊3冊と買う人はいないだろう。「1Q84」のBook1や2を並べれば、それも買って行く人もいるかもしれないし、作中に登場する音楽などの関連の書目を集めれば、ついでにひょっと手を伸ばす人もいるかもしれないし、どう考えてもそっちのほうが商売人としても親切で、しかも売り上げが上がるように思えるんだけど?「1Q84 Book3」の要塞といい、文庫目録を知らない店員さんといい、せっかくのお客様を逃しているんじゃないかと、まあ、そんなことを昔から本屋さんに出入りしている素人としては考えました。
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