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中沢けいコラム「豆の葉」
   
 

PCが不安

2012年02月15日(水)

 なんだかパソコンがいやな音を立ててます。ブォンブォングルグルギュルギュルっていう音です。これは早急になんとかしなくっちゃなあと、またまた、管理人の豆蔵君をたよりにしているのですが……。さて、どうなるやら。なんとかあと3日はもって欲しいものです。

 パソコンの寿命ってどのくらいなのかしら?感覚的には三年がいいところのような感じがしていますが、短すぎるかな。仕事の道具なので、できるなら、同じものをずっと使いたいです。だから、ソフトがどんどんバージョンアップするのも、いささか迷惑な気もします。頭で考えて仕事をしているのではなくって、手順を踏むことで、ある程度、仕事のリズムが生まれてくるわけで、それが混乱すると、もとのリズムに戻るまでに一苦労です。ああ、またPC買い替えかなと思うと、それだけで憂鬱。もっとも買い換えるたびに「へえ」と感心するような進歩があるのも事実ですが。

 さてどうなるやら。

奈良美智

2012年02月08日(水)



 青森美術館に行ったら、犬に逢ってくればいいと言われました。「?」だったので、「探してみます」と答えると「探さなくってもわかるから(笑)」で、ますます「?」でした。青森美術館で「犬が見たい」と言ったら今度は「今は帽子かぶってます」と。ますます「?」でした。

 残念なことに帽子を被った巨大犬の写真を撮ってきませんでした。惜しいことしました。美術館の中庭にいたのは奈良美智作の巨大犬でした。いったいどのくらいの大きさがあるのでしょう。かなりの大きさでした。春から秋は犬のいる中庭に出ることができるそうです。今は冬なので中庭は閉鎖。美術館の中から犬を眺めることはできます。つるりとした頭に雪がふんわりと積もって、積もって雪が凍り、凍った雪がちょっと融けてを繰り返して、今は犬が白いハンチングをかぶっているに見えます。この帽子がよく似合うこと。写真を撮ってこなかったのがすこぶる残念でした。

 奈良美智は弘前出身とのこと。NYのイメージが強かったのですが、雪の中でみるあの上目使いの女の子の絵もなかなかよかったです。都会だとなにか不満げな感じがする上目使いが、雪の中だと「負けないぞ」という感じに見えてくるから不思議でした。

 ミュージアムショップで奈良美智のぬいぐるみの女の子を見つけました。

青森美術館

2012年02月07日(火)


 12月9日に東京で小雪が舞いました。こういう年は年明けから大雪になることが多いなあと思っていたら、やっぱり記録的な豪雪になりました。

 青森美術館で佐伯一麦さんと自作を読んできました。青森では暮れから雪が降りっぱなしとのことでした。正月三ヶ日は晴れたものの、それからまた雪、雪、雪の毎日。除雪はされているものの、トラックが被災地の仕事に回っているので、雪を運び出すことができないそうです。市街地でも道路の両脇に雪の壁が出来ていました。

 青森美術館に到着したのは、日暮れ時。新青森から乗ったタクシーの運転手さんに「ここが青森美術館です」と言われても、見渡す限り真っ白な雪がぼんやりと光っているだけ。不安ととおり越してほんのちょっぴり恐怖を感じました。どこにも美術館が見当たらないのに、タクシーにいなくなられたら、どうしたらいいのでしょう! と。美術館がまっしろな建物だったので、日暮れの光では見分けることができなかったのです。よくよく見てやっと解りました。あれが美術館だと。それからは、街灯、これも雪に埋もれてましたが、街灯の明かりをたよりに美術館まで辿りつきました。



 翌日のパフォーミングアーツにご出演の皆さんはリハーサルの真っ最中。佐伯一麦さんも岡山から青森まで8時間も新幹線に乗って到着していました。

 これが1月20日のこと。下北の横浜町やむつ市で多くの車が吹雪に巻き込まれて立ち往生したのは、2月3日のことでした。日本列島は猛烈な寒気団に包まれて、東北、北陸各地から吹雪のニュースが伝わってきてました。下北では、夜半過ぎに自衛隊に災害派遣要請が出たと聞いてはらはらしました。幸いことなきを得たようですから、まだまだ油断できません。

 2月に入るとばかに暖かな陽気の日も出てきます。そういう日はなだれや落雪が怖いとのこと。で、また寒気が来ると、融けた雪が氷になり、そこに雪が降り積もるわけで、その怖さは想像にあまります。

 青森の皆様、どうぞこの冬をご無事でお過ごしになれますように。

   
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