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中沢けいコラム「豆の葉」
   
 

時間が止まっている

2010年01月30日(土)

「去年の10月以降の書類がありません」
 助手の深野さんがそう言うのです。そうそう、去年の10月に家のリフォームしてからまだ全部、片付いていないのです。お正月にはなんとかなるかと思っていたんですけど、そうはいきませんでした。
 次から次へと目の前に現れることをやっつけるだけが背いっぱいな感じで。

 それで家の中をがさごそやってます。こういうふうになると頭が回りません。前にちょっと思ったんですけど、学校の成績が良い優等生って整理整頓が上手。あれって何か成績に関係しているみたいです。学校の生徒だった頃、先生がやたらに「整理整頓」って言ってたけど、それが成績と関係しているなんて、教わったことはありませんでした。でも、どうも関係しているみたい。

 優等生とはちょっとデキ方が違う詩人とか作家とか、それから画家とか、そういう知り合いが何人かいるんだけど、これが、なぜかみんな、整理整頓ができないというか、まあ、ぐちゃぐちゃなところにいる人が多いんです。ええとけっこう、きれい好きでも、仕事にかかるともののけでも現れたみたいに、部屋が乱雑になるというタイプが多い。ほんとうに「もののけ」が現れているんじゃないかって信じています。ただ、去年に限って言えば、その「もののけ」を呼び出す神通力が少々、低下ぎみでした。なかなか仕事にかかれない。へえ、ものを書くのってこんなに体力がいるんだなんてみょうな感心をしている。「もののけ」が現れないから、部屋がぐちゃぐちゃになることもないのですけど、さりとて片付ける気力もないというまま、ああ、もうすぐ旧正月が来ちゃうんだなあ。困った。困った。

 伊藤さん、そういうわけで、のたりくたりと、春の海になりたい中沢でした。写真はうちのポニョです。映画はまだ見てないんだけど、半漁人のポニョが好きなの。

くたびれてる。

2010年01月22日(金)

 去年の今頃は救急車で運ばれて病院で寝てたのだなあと思う。で、10日間で退院して、ほとんど入院中の仕事の穴を埋めたのだけど、今頃になってくたびれている。

昨日も今日も明日もおかたづけ

2010年01月17日(日)

 10月に家のリフォームをしたら荷物が収まりきれなくなってしまいました。さあ、どうしたらいのだろう。そういうわけで、ずっとおかたづけ。で、お正月にパソコンがおかしくなって、入れ替えたので、これまた家の中の混乱に拍車がかかる原因になりました。ちょっといやになっているんだけど。

 となりに「ニトリ」が出来たのは、良いことのひとつ。それから写真は5年前の蔦温泉のものですけど、パソコンのデータがちゃんと移動できたのでアップしておくことにしました。

 おかたずけなんかほうりだして温泉に行きたいなあ。

仙台堀を南へ

2010年01月13日(水)

 建築家の鈴木隆之氏の事務所に行きました。例の計画です(笑)。鈴木さんの事務所は深川のお不動様のすぐそば。下町です。

 東京は西のほうは、イタリア料理やら、フランス料理がおいしいけれども、東はなんと言っても和食、いや、おでんにすきやき、やきとりにうな重、どじょう鍋、さくら鍋、それから忘れてならないおすし、かわったところではやまくじら(いのしし)なんて、ほんとに街にはおいしいものがごろごろという感じです。あと、豆菓子屋さんがあったり、人形焼き屋さんがあったりとお土産も豊富。西高東低の冬型の気圧配置ならぬ、西洋東和の東京の食べ物事情です。

 それで鈴木さんからうな重をごちそうになりました。ごちそうさま。いつもは麦とろなんだけど、麦とろ屋さんが月曜日で御休みしてました。成人の日だったので、晴れ着姿の人も多いっていうのに、ちゃんと定休日をやっちゃうところが下町です。それから、清澄公園脇のよーがんれーる本社というよりも「ばーばぐーり」と言ったほうがいいのだけど、そこの初売りを覗きました。「ばーばぐーり」の裏は仙台堀。仙台堀のふちをあるいて南の木場方面へ。

 仙台堀は隅田川に流れ込む川ですが、川岸は桜の並木に柳の並木。いろいろな形の橋が架かっています。もちろん桜はまだ冬の姿。川の流れは冷たい緑色。そこに鴨が遊んでいました。春になったらさぞ見事な眺めでしょう。木場まで歩いて、木場公園の東京都現代美術館へ。チケット売り場は行列が出来ていました。私が見たのは
「ラグジュアリー展」。17世紀からのオートクチュールの歴史を踏まえた服飾の展覧会です。

 ええと、いまさらと呆れられそうですが、貴婦人を描いた絵画を見ているとスカートは扁平に見えるのはなぜだろう? と前々から疑問に思ってましたが、あれは実物が扁平だからなのかと、実際の服を見て納得。スカートは左右に張り出していて、円錐形に膨らんでいるのではないのです。円錐形に膨らむのは19世紀になってから。そんなこと知っているわいって言われそうですけど、私には発見でした。それから、19世紀までの服は後姿が美しい。後ろから見られることをすごく意識している服です。背中には裳がついているの。それで裳すそを引くようになっている。で、男性も女性と同じように華やかで、華美なほど。19世紀になると男性の服の展示がなくなってしまうのはきっとスーツが登場したからに違いありません。

 で、どこかで男性の服飾の展覧会ってないかしら? っていつも思ってます。私の父は(貧乏でしたけど)モーニングを持ってました。式服です。でもイブニングはもってなかったの。だって庶民だから、夜会はないので。息子は燕尾服を持ってます。これは音楽会のステージ用。あと、小説を読んでいるとフロックコートってのが出てくるけれど、フロックはほかのコートとどのように違うのだろう? そういうのを系統的に見せてくれる展覧会があれば、すぐに出かけてゆくのだけど。

 道端で出会う新成人の、とくに男性の服装は、これまた別の意味での展覧会でした。まさしく「生きた」コンテンポラリーアートの展覧会でした(笑)。

黒門市場でふぐ

2010年01月10日(日)

 ふぐじゃなくって「ふく」なのだそうです。テッポウとも。あたると死ぬから。それで「てっちり」「てっさ」。とらふぐの毒は卵巣にあるのだそうですが、やっかいなことに、ふぐは精巣が卵巣に変化する個体がいるとのことでした。だから、ふぐはおなかを裂いて、白子が入っているのは白子を見せて売っているのですね。で、時々、白子だと思って食べたら、変化の途中のやつがあって、これで中毒すると、とんでもない「大当たり」になるようで、ふぐって変なお魚です。

 黒門市場で「ふく」を食べてきました。てっさとてっちりで。あと白子の塩焼き。それに鍋かわを追加注文しました。白子の塩焼きは素焼きの鉢に白子を並べて焼いてあるのです。鍋かわは、鍋用に切ったふぐの皮。皮はふつう、湯引きにして細切りにして食べますが、鍋に入れてもぷるぷるしておいしい!

 お店の入り口に大きな水槽があって、たくさんふぐが泳いでいました。やっぱりふぐは暖まる。ふぐと鱧は関西のほうがおいしい気がするのですけど、気のせいかしら? 東京だとふぐを食べたいとも思わないんですけどねえ。あ、「てっさ・てっちり」の看板を見かけないせいかしら?

禁断のお汁粉

2010年01月07日(木)

 今日は七草粥の日。朝、目がさめるとなぜかお汁粉が食べたくなっていたのは3日の朝のこと。

 七草粥のための七草は2日ほど前に買ってきました。で、お汁粉ですが、これは糖尿病患者にとってはちょっと危ない味。

 2日前の夜更けの豆蔵君との会話。
「前から死ぬのは怖くなかったんだけど、痛いのが怖かったの。でも、去年、心筋梗塞やったけど、あまり痛くなかったもの」
「先生(豆蔵君は元日芸生なので、そのころからの習慣が残っているので、こう呼ぶ)糖尿病の特徴を解ってますね。あれは痛みを感じなくなるんですよ」
「そうなんだねえ。自然はまことにうまくできている」
「そういうワケじゃあ、ないでしょう」

 いや、そういうわけだろうって。そんなことないか。
 それで禁断の味に手を出しちゃいました。お汁粉! お汁粉! お汁粉! ああ、旨かった。

治って壊れてまた壊れちゃった。

2010年01月06日(水)

 そういうわけで2年10ヶ月働いてくれた「牛丼」パソコンが壊れてしまいました。秋葉原で3万5千円くらいで買ったパソコンでした。それで、豆蔵君に「SOS」。近所のコジマ電機でパソコン本体とモニター、それにキーボードの3点を9万9千円で買ってきました。パソコン本体はおよそ15cm×15cm×5cmという大きさ。なんと小さく安くなったことでしょう。メーカーはONKYO。これって、もしかするとステレオのメーカーかしら? そのせいかモニターには立派なスピーカーがついていて、画面はカラーテレビなみです。

 仕事で使っている「超漢字」は丸ごと、新しいパソコンへお引越しさせました。だから、以前と同じ状態で使うことができるのは、うれしかったことのひとつです。

 新年早々に豆蔵君は2日間出張して、新しいパソコンを設置してくれました。帰りは2日とも深夜。豆蔵君とのよもやま話は久しぶりだったので、これもちょっと楽しかったのです。豆蔵曰く「これは絶対、ウィルスに感染していたんですよ」そうなんでしょう。さらに、豆蔵曰く「心筋梗塞は2度目はないってお祖父さんが言ってました」へぇ! そうなんだ。

あけましておめでとうございます。

2010年01月03日(日)

 新年早々にパソコンが壊れました。これは別のパソコンから書き込みをしています。メールを下さった皆さん、そいうわけでパソコンの修理をするまでしばらくお返事をお待ちください。

 管理人の豆ちゃん、電話します。わぃ、困った。

 いやあ、治った!治った!どうして治ったのか解らないんだけど、治りました。ちょっとあせったけど。

   
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